著名人によるコメント到着
★岩井志麻子(作家)
小説家は、小説を書くために危ない体験をしてみるのではない。危ない体験をしたいから、小説を書く人でいなきゃならないのだ。私にはわかる。
★児玉美月 (映画文筆家)
この映画のような娼館を舞台にしたエロティックな作品はこれまでも幾度となく観てきたかもしれないが、『ラ・メゾン』がそれらと決定的に異なるのは女性の作家と女性の監督が幸福な化学反応を起こしているところにある。厄介で複雑極まる女たちは、規定された二項対立の檻から華やかに脱獄してゆく。
★鈴木涼美 (作家)
人が娼婦になる時の引力は、論理や理性、友情、恋人、愛さえも凌駕するほど強靭だと思う。女たちの肉体を前に本を書きたいという彼女の欲望がどこか空虚に聞こえるこの作品は、そういう意味でとても誠実な映画だと思った。それにしても、金銭で何かを埋め合わせる男女の関係は場所や時代を超えてとても似ているものだ。
★戶田真琴 (文筆家・映画監督・元AV女優)
娼婦は汚れない。汚されていない。娼婦は汚れているのだと感じる側が、本当は自らの魂を自分で汚している。全ては買う側、見る側にかかっている。
★二村ヒトシ (アダルトビデオ監督)
風俗店にお客として行ったことあるすべての人と、風俗店で働いたことがあるすべての人に観てもらいたい。どんなふうに思ったか、感想が聴きたい。でも、いちばん観てもらいたいのは、風俗店で働いた経験はないけど、ときどき自分のセックスや恋愛や女性性について真剣に考えてしまう普通の女性たちです。
【作品情報】
監督:アニッサ・ボンヌフォン 原作:「La Maison」エマ・ベッケル著
出演:アナ・ジラルド、オーレ・アッティカ、ロッシ・デ・パルマ、ヤニック・レニエ、フィリップ・リボット、ジーナ・ヒメネス、ニキータ・ベルッチ
2022年/フランス、ベルギー/フランス語、英語、ドイツ語/89分/カラー/1:2.35/5.1ch/原題:La Maison/字幕翻訳:安本熙生 /R-18
後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本 配給:シンカ
© RADAR FILMS – REZO PRODUCTIONS – UMEDIA – CARL HIRSCHMANN – STELLA MARIS PICTURES
本作は“French Cinema Season in Japan”の一環として、ユニフランスの支援を受けて公開されます。
公式サイト
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12/29(金)より新宿バルト9、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開
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