加害者家族と被害者遺族、奇妙な共同生活の行方とは…? 映画『FEAST -狂宴-』予告映像&場面写真解禁
2022年釜山国際映画祭騒然! フィリピン映画界の鬼才ブリランテ・メンドーサ監督最新作『FEAST -狂宴-』が、2024年3月1日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開される。この度、予測不能な展開で観る者の胸をざわつかせる本作の予告映像と場面写真が解禁となった。
息子の罪を庇う加害者家族と、全てを失った貧しき被害者遺族。遺族を使用人として雇い始まった奇妙な共同生活の辿り着く先とは?
息子が起こした交通事故の罪を被り、刑務所に収監されていた家族の長の帰還を祝う宴の準備が進められている。収監されている間、妻と息子は、協力しあって家族と家計を守り、亡くなってしまった男の妻と子供たちを引き取り使用人として面倒を見ていた。
しかし、宴の日が近づくにつれて後ろめたさと悲しみが再びあらわれ、「失った者」と「失わせた者」との間の平穏はかき乱されていく…
エンドロールを迎えた時、あなたの心はあぶりだされるー
『ローサは密告された』『キナタイ マニラ・アンダーグラウンド』など、フィリピン社会の暗部をえぐり、社会問題や社会的リアリズムを通してそこで強くたくましく生きる庶民の姿をリアルに描いてきた、社会派監督ブリランテ・メンドーサ監督最新作は、フィリピンの田舎町で巻き起こった交通死亡事故から始まる当事者家族同士の心の機微と赦しをテーマに描く。
人はどう罪と向き合い、どう赦し、そして生き直せるのか? しかし、それだけでは終わらないのがメンドーサ監督。
ただのハートフルムービーではなく、ストーリーは次々と観るものの予想を裏切る展開を見せ、抒情的な映像の奥で、大きな疑問符をわれわれ観客に突きつける。凝り固まった映画ファンの映画的常識に挑むメンドーサ監督からの挑戦であり、野心作とも言えるだろう。
フィリピンを代表する俳優陣が夢の共演
主演には、平均視聴率40%を誇り、7年にわたり放送されたフィリピンの国民的人気ドラマ「プロビンシャノ」の主演を務め、国民的スターの地を不動のものとしたココ・マーティン。
そして、メンドーサ作品の常連であり2016年カンヌ国際映画祭にて東南アジアで初の主演女優賞を獲得したジャクリン・ホセ、人気アクション俳優であり現在は上院議員を務めるリト・ラピッド、子役からスタートし数々の作品に出演し敵役に定評のあるグラディス・レイエスなど、フィリピンの人気俳優が集結した。
また、東南アジアの色鮮やかな野菜や肉・魚を使ったフィリピン郷土料理も見ごたえ十分である。
予測不能な展開に胸がざわつく予告映像と場面写真が解禁!
この度解禁された予告映像は、祝宴の準備で賑わうフィリピンの田舎町で起きた交通事故の場面から始まる。裕福な加害者家族の父親は「なにがあっても父さんはお前を守る」と息子の罪を庇って出頭し、「彼女たちの世話を頼む」と貧しい被害者遺族の面倒をみるよう妻と息子に託す。
遺族を使用人として雇い、加害者家族と被害者遺族との奇妙な共同生活が始まるが、刑務所に収監されていた家族の長の帰還を祝う宴の日が近づくにつれ、それぞれの心のうちに後ろめたさや悲しみが生まれ、徐々に家庭内の平穏が失われていく様子が映し出される。
被害者遺族が最後に見せる笑顔の意味とは?予測不能な展開に胸騒ぎする映像となっている。
併せて解禁された場面写真では、加害者家族と被害者遺族が宴の席で一緒に楽しそうに料理を囲む様子や、神妙な顔つきで料理を運ぶ被害者の妻の姿や、加害者である息子の悲痛な表情などが切り取られている。
映画『FEAST -狂宴-』は2024年3月1日(金)より、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開。
【作品情報】
監督:ブリランテ・メンドーサ
脚本:アリアナ・マルティネス
出演:ココ・マーティン、ジャクリン・ホセ、グラディス・レイエス、リト・ラピッド
2022年/香港/タガログ語、パンパンガ語/104分/原題:Apag(英題:FEAST)
後援:フィリピン政府観光省
配給・宣伝:百道浜ピクチャーズ
https://www.m-pictures.net/feast/
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