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被害規模に比べて動機が浅すぎる?

『名探偵コナン 業火の向日葵』(2015)

写真:映画チャンネル編集部
写真映画チャンネル編集部

上映時間:112分
監督: 静野孔文
原作:青山剛昌
脚本:櫻井武晴
キャスト:高山みなみ、山崎和佳奈、小山力也、山口勝平、林原めぐみ、松井菜桜子、緒方賢一、茶風林、岩居由希子、高木渉、大谷育江、榮倉奈々

【作品内容】

ゴッホの名画「ひまわり」。第二次世界大戦での空襲で焼失したとされる「ひまわり」の”模写”をオークションで落札した鈴木財閥の相談役・鈴木次郎吉は、世界中に存在する7枚の「ひまわり」を集めた展覧会を開くことを宣言する。

ところがこの落札された「ひまわり」を狙っていたのが怪盗キッドだった。

普段は「ビッグジュエル」しか狙わない怪盗キッドが「ひまわり」を狙うことと、盗みの手口が普段のキッドらしくないことに不審を抱くコナン。

果たしてこれは本当に怪盗キッドの仕業なのか?

【注目ポイント】

劇場版名探偵コナン19作目となる本作の脚本を担当したのは櫻井武晴(さくらいたけはる)氏。コナン映画シリーズでは17作目『絶海の探偵』以来、2度目となる。となれば、内容はミステリー要素が詰まっているのかと思いきや、むしろアクション要素が多い。

当初の脚本は長尺のものだったが、映画の上映時間に合わせてミステリー要素が大幅にカットされているのが原因だ。それゆえに物語としての繋がりが分かりにくい部分が多くなってしまい、犯人の動機や犯行などに違和感を覚える内容となってしまった。

特に犯人の動機に関しては意味が分からないという声も多い。今回は殺人事件ではなく、絵を燃やすという犯行なのだが、そのために爆弾を大量に用意し多大な被害を出している。となればそれ相応の理由がなければ見ている方としても共感できないのはごく自然だ。

さらに、古参のファンだけでなく、新規のファンにも受け入れやすいようにアクション要素を増やすということで、作品全体としてはアクション要素が前面に出た作品となっている。

とはいえ、怪盗キッドとコナンの戦いや美術館からの脱出劇などは映画ならではのスリリングなシーンで見ごたえがある部分もある。小難しいミステリー要素はあまり要らないという方には楽しめるかもしれない。

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