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究極の映画体験…”半端ないスリル”が味わえる『TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー』考察&評価。忖度なしガチレビュー

全米でA24ホラー史上一番ヒットした映画『へレディタリー/継承』を超えたと話題になった映画『TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー』が公開中。最先端のドラッグムービーとして世界中から注目を集める今作。作品の魅力や見所と、のめり込む主人公の心の闇を考察する。(文・タナカシカ)<あらすじ キャスト 考察 解説 評価>

人生と信頼を失う、終わりの始まりー。

TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー
© 2022 Talk To Me Holdings Pty Ltd Adelaide Film Festival Screen Australia

人気双子YouTuberが監督し、アリ・アスターやジョーダン・ピール、サム・ライミ、スティーブン・スピルバーグと、名だたる名匠が絶賛したホラーが日本に上陸した。

霊を自分に憑依させることで得られるスリルと高揚感にハマる若者たちを描いたストーリーとなっている。降霊術のルールは簡単で、術がかけられた「手」を握り、「Talk to me to」と唱えるというシンプルなもの。

しかし、この憑依は90秒を超えてはならない、通称「#90秒チェレンジ」という設定があるが、これは近年の若者たちがSNSのショート動画にできるという条件に当てはまるというところも納得できるルールだ。

母親を亡くした高校生の主人公・ミア(ソフィー・ワイルド)が仲間内のホームパーティで気晴らしに初めてしまう。元々友達が少なく、パーティでも浮いた存在だったミアは、それに立候補することで自分のノリの良さを見せようとする。

その恐怖感に耐え、終わった後の激しい高揚感から饒舌になるミアに、今まで仲良くなかった同級生達がミアを仲間として受け入れる。この描写も現代においてとても共感性が高いだろう。

そしてその仲間達は、その快感を求めるように再び集まり遊び騒ぐ。初めは怖がるものの、慣れてしまえば全員がやりたがる行為になっていくのだ。

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