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全音楽ファン必見のドキュメンタリー映画『リトル・リチャード』ピーター・バラカン推薦。サントラ&アンコールプレス発売決定!

text by 編集部

ロックンロールの偉大なる創設者の一人、リトル・リチャードの知られざる史実と素顔を描く感動のドキュメンタリー映画『リトル・リチャード:アイ・アム・エヴリシング』が3月1日より全国公開される。今回は公開に先立ち、ピーター・バラカン氏の推薦コメントが到着。併せてオリジナル・サウンドトラック発売&アンコール・プレスが決定した。

ビートルズもストーンズも彼に憧れ、敬愛し、真似た!
「ロックンロールはリトル・リチャードが始めた」

『リトル・リチャード』
©2023 Cable News Network Inc A Warner Bros Discovery Company All Rights Reserved

1950年代半ばに彗星のように音楽シーンに現れ、後進のロック・ミュージシャンに多大な影響を与えた革新的黒人アーティスト、リトル・リチャード。

ミック・ジャガーは「ロックンロールはリトル・リチャードが始めた」と語り、エルヴィス・プレスリーは「彼こそロックンロールの真のキングだ」と称賛。

ビートルズのデビュー前から親交があったジョン・レノンは「初めて会ったとき、畏敬のあまり、硬直してしまった」と言い、ポール・マッカートニーは「歌で叫ぶのはリチャードの影響さ」と語る。

はたして彼はいったいどのような生い立ちを経て、その名を世界に刻んでいったのか。

豊富なアーカイヴ映像、本人およびその親族や関係者、識者に加え、ミック・ジャガー、キース・リチャーズ、ポール・マッカートニー、デイヴィッド・ボウイら著名ミュージシャンによる証言映像とともにつまびらかにするドキュメンタリー映画『リトル・リチャード』。

1955年、デビュー・シングル「トゥッティ・フルッティ」の大ヒットで世に出ると、ヒット曲を連発して反権力志向の若者の心をつかみ、まさにイナズマのような活躍をみせるも突如引退を宣言。

そこから5年の「教会への回帰」を経て、復帰後はイギリス・ツアーを通じて無名時代のビートルズやローリング・ストーンズに決定的な刺激と影響を与えていく。

ピアノ演奏では左手でブギウギを、右手では打楽器的打鍵を披露。激しいリズムを背景に、叫ぶように歌ったかと思えば、ピアノの上に立ち、衣服を脱ぎ捨ててステージを縦横無尽に駆けめぐる。

今ではすっかり当たり前になっているパフォーマンスの数々が約70年前にひとりの黒人シンガー・ソングライターによって創造された事実を再認識する興奮と感動は大きく、アーカイヴ映像に残されたリチャードの演奏は今見ても全く色あせてはいない。

さらに近年では LGBTQ+(クイア)の先駆者としても再評価されている。

当時のアメリカでは南部を中心に人種差別がまだまだ激しかった。音楽活動における「認められたい」という欲求も長い間満たされずにいた。

また、ゲイを公言する性的マイノリティーでもあり、陽気な言動とは裏腹に、あまりに壊れやすい繊細な魂を持った人物だった。

差別や偏見、時代と流行、そして信仰と音楽。様々な狭間の中で迷い、苦悩しながらも、最後に報われ、自己解放を成し遂げた初期ロックの雄のための鎮魂歌にして讃歌。

【ピーター・バラカン(ブロードキャスター/本作字幕監修)コメント】

この映画でリトル・リチャードは自分のことをロックンロールの設計者という風に話しています。一人だけではないにしろ、決して間違ってはいない主張です。

また保守的だった1950年代に自分がゲイであることを隠さずに活動していたことでも、当時語られなかったところでの影響力がありました。

2020年に他界したこの伝説のミュージシャンを様々な角度から描いたこのドキュメンタリーを、すべての音楽ファンにお薦めします。

映画『リトル・リチャード』は3月1日(金)より
シネマート新宿ほか全国ロードショー

さらに、本作の公開日3月1日に合わせてオリジナル・サウンドトラックの発売が決定!

「トゥッティ・フルッティ」「リップ・イット・アップ」「のっぽのサリー」といったリトル・リチャードの不朽のヒット曲に加え、ヴァレリー・ジューンとコリー・ヘンリーによるカヴァー2曲、そしてタマール=カリ・ブラウンが作曲した映画のオリジナル・スコアの1曲を収録。

さらに本サントラと共に、リトル・リチャードがSpecialtyに残した名盤カタログ3枚のアンコール・プレスも決定!(発売・販売:ユニバーサル クラシックス&ジャズ)

『リトル・リチャード』
©2023 Cable News Network Inc A Warner Bros Discovery Company All Rights Reserved

「映画『リトル・リチャード:アイ・アム・エヴリシング』 オリジナル・サウンドトラック」
SHM-CD: UCCO-1242 ¥2860 円(tax in)
【収録曲】
1. グッド・ゴリー・ミス・モリー
2. ストレンジ・シングス・ハプニング・エヴリ・デイ / ヴァレリー・ジューン
3. ベイビー(デモ)
4. アイム・ジャスト・ア・ロンリー・ガイ
5. トゥッティ・フルッティ
6. のっぽのサリー
7. ルシール
8. バマ・ラマ・バマ・ルー
9. リップ・イット・アップ
10. レディ・テディ
11. 女はそれを我慢できない
12. センド・ミー・サム・ラヴィン
13. トゥッティ・フルッティ / コリー・ヘンリー
14. クエーサー / タマ―ル=カリ

≪≪アンコールプレス≫≫

『リトル・リチャード』
©2023 Cable News Network Inc A Warner Bros Discovery Company All Rights Reserved

『ヒアズ・リトル・リチャード』 UCCO-90393 ¥1,980(TAX IN)
キング・オブ・ロックンロールの称号を持つ、ロックンロールの創始者の一人。全盛期の1957年発表のスペシャルティ第一弾。「トゥッティ・フルッティ」「のっぽのサリー」「ジェニ・ジェニ」等ヒット曲満載の歴史的名盤。
【収録曲】
1. トゥッティ・フルッティ
2. トゥルー・ファイン・ママ
3. キャント・ビリーヴ・ユー・ワナ・リーヴ
4. レディ・テディ
5. ベイビー
6. スリッピン・アンド・スライディン
7. のっぽのサリー
8. ミス・アン
9. オー・ホワイ?
10. リップ・イット・アップ
11. ジェニ・ジェニ
12. シーズ・ガット・イット

『リトル・リチャード』
©2023 Cable News Network Inc A Warner Bros Discovery Company All Rights Reserved

『リトル・リチャード Vol. 2』 UCCO-90394 ¥1,980(TAX IN)
キング・オブ・ロックンロールの称号を持つ、ロックンロールの創始者の一人。全盛期の1958年発表のスペシャルティ第二弾。「キープ・ア・ノッキン」「女はそれを我慢できない」「ルシール」等ヒット曲収録。
【収録曲】
1. キープ・ア・ノッキン
2. バイ・ザ・ライト・オブ・ザ・シルヴァー・ムーン
3. センド・ミー・サム・ラヴィン
4. ブー・フー・フー・フー
5. ヒービー・ジービーズ
6. オール・アラウンド・ザ・ワールド
7. グッド・ゴーリー・ミス・モーリー
8. ベイビー・フェイス
9. ヘイ・ヘイ・ヘイ・ヘイ!
10. ウー! マイ・ソウル
11. 女はそれを我慢できない
12. ルシール

『リトル・リチャード』
©2023 Cable News Network Inc A Warner Bros Discovery Company All Rights Reserved

『ザ・ファビュラス・リトル・リチャード』 UCCO-90395 ¥1,980(TAX IN)
キング・オブ・ロックンロールの称号を持つ、ロックンロールの創始者の一人。全盛期の1959年発表のスペシャルティ第三弾。「カンサス・シティ」は後にザ・ビートルズにカヴァーされたことでも知られる。
【収録曲】
1. シェイク・ハンド
2. チキン・リトル・ベイビー
3. オール・ナイト・ロング
4. ザ・モスト・アイ・キャン・オファー
5. ロンサム・アンド・ブルー
6. ワンダリン
7. シー・ノウズ・ハウ・トゥ・ロック
8. カンサス・シティ
9. ダイレクトリー・フロム・マイ・ハート
10. メイビー・アイム・ライト
11. アーリー・ワン・モーニング
12. アイム・ジャスト・ア・ロンリー・ガイ
13. ホール・ロッタ・シェイキン・ゴーイング・オン

製作・監督:リサ・コルテス(『プレシャス』製作総指揮)
出演:リトル・リチャード、ミック・ジャガー、トム・ジョーンズ、ナイル・ロジャーズ、ノーナ・ヘンドリックス、ビリー・ポーター、ジョン・ウォーターズ
2023年/アメリカ/101 分/カラー/ビスタ/5.1ch/DCP/原題:LITTLE RICHARD:I AM EVERYTHING
字幕:堀上香/字幕監修:ピーター・バラカン オリジナル・サウントトラック CD:ユニバーサル クラシックス&ジャズ
提供・配給:キングレコード little-richard.com 宣伝:ポイント・セット
©2023 Cable News Network, Inc. A Warner Bros. Discovery Company All Rights Reserved

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