パリの不都合な現実暴く『レ・ミゼラブル』ラジ・リ監督最新作映画『バティモン5 望まれざる者』日本公開決定&場面写真解禁!
前作『レ・ミゼラブル』でその名を世界に轟かせたフランスの新進気鋭監督ラジ・リの最新作映画『バティモン5 望まれざる者』が、5月24日(金)に日本公開されることが決定した! 移⺠たちの居住団地群の一画の一掃を目論む行政と、それに反発する住人による、“排除”と“怒り”の衝突を描いた本作。今回はシーン写真を解禁する。
花の都が抱える“不都合な現実(リアル)”
今こそ暴かれる、パリの素顔に切り込んだ衝撃作
第72回カンヌ国際映画祭審査員賞受賞、第45回セザール賞4冠最多受賞(観客賞、最優秀作品賞、有望男優賞、編集賞)、第92回アカデミー賞®国際⻑編映画賞ノミネート、第77回ゴールデングローブ賞外国語映画賞ノミネートなど各国の映画賞を総なめにし、世界に衝撃を与えた『レ・ミゼラブル』から4年。
ラジ・リ監督のもとに『レ・ミゼラブル』製作スタッフが再集結し、再びバンリューが抱える問題を持ち前の臨場感に新しい視点を交えて生み出したのが、映画『バティモン5 望まれざる者』だ。
本作は移⺠たちの居住団地群の一画=バティモン5の一掃を目論む「行政」とそれに反発する「住人」による、“排除” vs “怒り”の衝突を描く。
今回解禁されるシーン写真は、バティモン5で働くアビー(アンタ・ディアウ)が、仲間のブラズ(アリストート・ルインドゥラ)と談笑する様子や、行政の思惑で取り壊される古い団地の様子など、いずれも緊迫感溢れるものとなっている。
さらに「横浜フランス映画祭 2024」(3月20日〜24日)での上映が決定し、ラジ・リ監督の来日も予定している。
【STORY】
パリ郊外(=バンリュー)。ここに立ち並ぶいくつもの団地には労働者階級の移⺠家族たちが多く暮らしているが、このエリアの一画=バティモン5では再開発のために老朽化が進んだ団地の取り壊し計画が進められている。
そんな中、前任者の急逝で臨時市⻑となったピエールは、自身の信念のもと、バティモン5の復興と治安を改善する政策の強行を決意。
だがその横暴なやり方に住⺠たちは猛反発、やがて、これまで移⺠たちに寄り添い、ケアスタッフとして⻑年働いていたアビーたちを中心とした住⺠側と、市⻑を中心とした行政側が、ある事件をきっかけについに衝突!
やがて激しい抗争へと発展していく――。
<※1:フランス語で郊外を意味する banlieue(バンリュー)は「排除された者たちの地帯」との語源をもつ。19 世紀より労働者の街として発展し、戦後は住宅難を解消する目的で大量の団地が建設された。団地人気が低下する1960年代末より旧植⺠地出身の移⺠労働者とその家族が転入し、貧困や差別などの問題が集積する場となった。>
映画『バティモン5 望まれざる者』
5/24(金) 新宿武蔵野館他全国公開
監督・脚本:ラジ・リ『レ・ミゼラブル』
出演:アンタ・ディアウ、アレクシス・マネンティ、アリストート・ルインドゥラ、スティーヴ・ティアンチュー、オレリア・プティ、ジャンヌ・バリバール
2023年/フランス・ベルギー/シネマスコープ/105 分/カラー/仏語・英語・亜語/5.1ch
原題:BÂTIMENT 5/字幕翻訳:宮坂愛/映倫区分 G
配給:STAR CHANNEL MOVIES/後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ
© SRAB FILMS – LYLY FILMS – FRANCE 2 CINÉMA – PANACHE PRODUCTIONS – LA COMPAGNIE CINÉMATOGRAPHIQUE – 2023
公式 X:@STAR_CH_MOVIES
【関連記事】
最も再現度が高かったキャストは? 実写版『ゴールデンカムイ』徹底考察&解説。実写版のMVPは誰? 忖度なしガチ評価
モデルになった歴史上の人物は? 過激なグロ描写が意味するものとは? 映画『哀れなるものたち』考察&評価。忖度なしレビュー
史上最も考察されたSF映画は…? 意味深なラストで有名なSF作品の金字塔5選。観れば観るほどハマる…珠玉の作品をセレクト