「私を信じてくれた人に感謝…」 映画『オッペンハイマー』作品賞&監督賞を受賞。クリストファー・ノーラン監督のコメント紹介
text by 編集部
『ダークナイト』三部作に『インターステラー』、『TENET テネット』など、話題作を生み出し続けるクリストファー・ノーラン監督が、2024年の第96回アカデミー賞において遂に監督賞を受賞した。アカデミーのこの評価に、ノーラン監督は壇上から感謝を表明。早速その詳細を米Varietyを参考に解説していく。
クリストファー・ノーラン監督
第96回アカデミー賞の作品賞&監督賞受賞!
この度、クリストファー・ノーラン監督が正式にオスカー受賞者となった。20年を超えるキャリアで初のアカデミー監督賞の受賞を果たしたその直後、映画『オッペンハイマー』(2023)が、アカデミー賞の最重要賞である”作品賞”にも選ばれ、連続して2度目のオスカーを受賞となった。
過去にも2000年の映画『メメント』(脚本賞)、2010年の映画『インセプション』(作品賞、脚本賞)、2017年の映画『ダンケルク』(作品賞、監督賞)でアカデミー賞にノミネートされていたノーラン監督は、
「アカデミーの皆さん、”映画”は100歳を少し超えたところです。信じられないようなこの旅が、どこへ向かうのか定かではありません。しかしながら皆さんが私のことを映画界の中で意義のある存在だと考えてくれているということは、私にとって全てであり、かけがえの無いことです」と語った。
今年の監督賞でノーラン監督がオスカーを争ったのは、ジュスティーヌ・トリエット(『落下の解剖学』)、マーティン・スコセッシ(『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』)、ヨルゴス・ランティモス(『哀れなるものたち』)、ジョナサン・グレイザー(関心領域』)と名だたる監督たち。
競合がひしめく中でも、ノーラン監督は第76回米監督組合賞(DGA)や、ゴールデングローブ賞など、前哨戦となるほぼ全てのセレモニーで称賛を浴びていたため本命視されていた。
壇上から彼は、自身の妻やマット・デイモン、ロバート・ダウニー・Jr、エミリー・ブラント、フローレンス・ピューなどの出演キャスト、そしてユニバーサル・ピクチャーズのチーフであるドナ・ラングレーに対し「私のキャリアをずっと信じてくれた人たちに感謝します」と声明。
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