生きたまま焼かれた未解決事件をリアルに描く。ドミニク・モル監督最新作『12日の殺人』元刑事らの感想コメント到着
2013年に起きた「モード・マレシャル殺人事件」を、ドミニク・モル監督が映像化。第75回カンヌ国際映画祭プレミア部門出品ほか、各映画賞で高い評価を得た映画『12日の殺人』が、3月15日(金)より公開される。この度、同作を視聴した元警察官らや歌手の一青窈などの感想コメントが到着した。
『悪なき殺人』のドミニク・モル監督最新作
映画『12日の殺人』3月15日公開!
STAR CHANNEL MOVIES(運営:株式会社スター・チャンネル/東京都港区/山口哲史社長)は、この度、第75回カンヌ国際映画祭プレミア部門出品、第48回セザール賞で作品賞/監督賞/助演男優賞/有望若手男優賞/脚色賞/音響賞と最多受賞となり、更に第28回リュミエール賞など各映画賞で高い評価を得た映画『12日の殺人』を3月15日(金)より劇場公開することとなった。
監督は、2019年東京国際映画祭にて観客賞と最優秀女優賞を受賞し、日本公開でも口コミでヒットした『悪なき殺人(原題:Only The Animals)』(映画祭当時は、『動物だけが知っている』)のドミニク・モル監督。彼の最新作となる本作は、前作を圧倒する多数の映画賞受賞を果たし、注目を集めた。
この度、本作が実際にフランスで起きた事件を元にしたフィクションであることが明らかとなった。原作は、ポーリーヌ・ゲナが1年にわたるベルサイユ司法警察での取材をもとにした『18.3: Une année à la PJ(刑事訴訟法18.3条:司法警察での1年)』。
実在の事件は、2013年5月にフランスのセーヌエマルヌ県ラニー・シュル・マルヌで当時21歳の女性(モード・マレシャル)の焼かれた遺体が発見されたことで明るみに。
彼女が亡くなった夜、モードは近所のパーティーに出席し、午前2時30分頃にパーティー会場を後にする。1時間後、彼女の焼けた遺体は警察の巡回によって道路脇で発見された。検死結果で、ガソリンをかけられて火をつけられたという証拠があり、生きたまま焼かれたことが確認される。
広範な捜査にもかかわらず、容疑者を特定する監視映像や電話記録を発見できず、目撃者からの情報も乏しかった。関係者への取り調べと監視にもかかわらず、捜査は進展せず、有力な手がかりや容疑者は見つかっていない。
この事件は地域社会に大きな衝撃を与え、当時彼女を追悼するための無言の行進に500人が集まった。10年近く経った現在でも、事件は未解決のままで、手がかりを求め続けている。
さらに本作を鑑賞した元刑事らから「リアリティ性が高い」、「刑事の心理状態の変化や仲間内でのやり取りなど、現実を見せられているのかと錯覚する」、「警察官が感情移入して繊細に揺れる心の動きが見事に描かれいて」などリアルに描かれた内容を評価すると多くの感想コメントも到着した。
日本でも柴又女子大生放火殺人事件(1996年)や世田谷一家殺害事件(2000年)、島根女子大生死体遺棄事件(2009年)と未解決事件が現在でも多く残っており、実際に刑事たちは本作のように葛藤しながら捜査を続けているのではないか。
実際の事件を元にしたフィクションである本作であるからこそ刑事たちの繊細な描写が伝わる本作をぜひとも劇場でご鑑賞いただきたい。
『12日の殺人』は2024年3月15日(金)新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国ロードショー!