元刑事らが「実にリアルだ」と唸った!
感想コメント一覧(※五十音順)
秋山 博康(元徳島県警捜査第一課警部/犯罪コメンテーター)
捜査とは、犯人と証拠を発見することです。 事件は生き物と言われ、捜査中に多種多様のアクシデントが付きものです。必検を誓い捜査を展開しますが、捜査が長期化すると捜査士気が低迷化します。この映画で地道な捜査官の執念を観てほしいです。
佐々木成三 (犯罪評論家)
刑事の私生活、被害者感情、生じるバイアス。負のスパイラルが連鎖し、起こる未解決事件。刑事の異動時期に、何故か発生する大きな事件。 場面一つのリアリティ性が高い! cold caseの原因になりえる要素が詰まった映画だと感じました。
西村虎男(元石川県警特捜刑事)
なんともリアルな映画だ!
冒頭の焼死体の生々しさにドキッとしながら、殺人事件捜査に従事する刑事の心理状態の変化や仲間内でのやり取りなど、現実を見せられているのかと錯覚するほどの見事な描写。
ぜひともお勧めしたい作品だ。
一青窈(歌手)
「12日の殺人」
まるで捜査官と一緒に未解決事件を調査しているような気分になる作品。
たしかに世の中にたくさんの事件あるのに
それらの殆どが男の人たちによって捜査されることの違和感に着目させられた。
毎日接してる家族の本音を知らないことだってあるし
大好きな恋人の気持ちがうまく分かんなくて悶絶するし
ましてや犯罪者の言動なんてそう簡単に理解できる訳がない。
人生とは自転車でコースを周っているだけのようにも思える時もあるし
突然そこからOUTだってもちろんありうる
その世界に無理やり関わらざるを得なかった
人々の戸惑いや葛藤、悲しみ
警察官が感情移入して繊細に揺れる心の動きが見事に描かれいて
人間の行動心理の謎について考えさせられた。
じわじわとクる。
吉川祐二(元警視庁刑事・警察監修)
刑事のプライベートや葛藤を、とてもよく映しだしている映画。
本作を通して、刑事や警察官たちも、実はこうやって悩みながら仕事に従事しているんだという点について
見ていただけたらうれしいです。本作に出てくる刑事たちの姿には、いい意味で飾りっ気がない。
そういった姿を知ってもらえたら、刑事を見る目が変わってくるかもしれません
【STORY】
10月12日の夜、ある女子大生が何者かに殺されたー
だが刑事はまだ知らなかった、この“未解決事件”が自分自身を蝕んでいくことを。
フランス南東の地方都市グルノーブルで、10月12日の夜、帰宅途中の21歳の女性が何者かに火をつけられ、翌朝焼死体という無惨な姿で発見される。
そして、地元警察でヨアンを班長とする捜査班が結成され、地道な聞き込みから次々と容疑者が捜査線上に浮かぶも、事件はいつしか迷宮入りとなってしまう…浮かび上がる容疑者、そして掴めない証拠。
あなたも気がつくだろう、いつの間にかこの事件に蝕まれていることをー。
【作品情報】
監督:ドミニク・モル
脚本:ドミニク・モル/ジル・マルシャン
原案:ポーリーヌ・ゲナ作「18.3. Une année passée à la PJ」
出演:バスティアン・ブイヨン/ブーリ・ランネール/テオ・チョルビ /ヨハン・ディオネ /ティヴー・エヴェラー/ポーリーヌ・セリエ /ルーラ・コットン・フラピエ
配給:STAR CHANNEL MOVIES
© 2022 – Haut et Court – Versus Production – Auvergne-Rhône-Alpes Cinéma
公式サイト:12th-movie.com
(2022/フランス/原題:La Nuit du 12/114分/字幕翻訳:宮坂愛)
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