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アダム・ウィンガードと山崎貴は互いのアプローチをどう見ているか

映画監督のアダム・ウィンガード
映画監督のアダムウィンガードGetty Images

山崎貴とモンスターバースの怪獣ゴジラへのアプローチのどちらが、より質の高いゴジラ映画に最適かという議論がファンの間で巻き起こっているが、両作品のクリエイター陣の間に悪縁はない。

ウィンガードは、2023年に公開された作品の中で最も好きな作品に、映画『ゴジラ-1.0』を挙げ、巧みに構築された人間ドラマを高く評価している。 一方、山崎貴は、モンスターバースに対する意見だけでなく、アメリカスタジオのゴジラに対するアプローチ全般について、非常にオープンだ。

山崎貴は、米国での劇場公開中のインタビューにて、ウィンガードのアプローチは「ゴジラのあり方をより楽しくしたもの」であり、「人間主導のストーリーと怪獣ができることのバランスを取ったものだ」と述べている。さらに、初期上映に参加した後、映画『ゴジラ×コング 新たなる帝国』を支持し、大スクリーンでのタイタンの対決のスペクタクルを賞賛している。

ウィンガード監督の映画『ゴジラ×コング 新たなる帝国』による、東宝の2023年のヒット作へのオマージュは「パクリ」だ、と批評するファンもいるかもしれない。

しかし、各映画監督が他の長編映画で成功したものを取り入れ、可能な限り最高の映画を作ろうとすることは肯定すべきだろう。

映画『ゴジラ-1.0』の驚異的な成功により『ゴジラ×コング 新たなる帝国』の観客は、ウィンガード監督のギリギリのオマージュによりさらに、日本のゴジラ映画への関心が高まるかもしれない。

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