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シャーリイ・ジャクスン(Shirley Hardie Jackson, 1916年 – 1965年)

カリフォルニア州サンフランシスコ生まれ。33年、ニューヨーク州ロチェスターへ移住。ロチェスター大学に入学するが中途退学。37年、親元を離れてシラキュース大学に編入学し、後に夫となるスタンリー・エドガー・ハイマンと出会う。

在学中、ハイマンらと同大学の文芸誌の刊行に携わり、創作意欲を高めていった。40年、卒業と同時にニューヨークに移り、ハイマンと結婚。

42年には第一子が誕生し、のちに三人の子をもうける。ハイマンがベニントン大学の教授陣に加わった45年より一家はバーモント州ノースベニントンに定住した。

48年、ジャクスンは20年代にカリフォルニア州バーリンゲームで育った子供時代を半自伝的に描いたデビュー長編『壁の向こうへ続く道』を出版。

ジャクスンの最も有名な短編である「くじ」は、同年6月に『ニューヨーカー』誌に発表されて一大センセーションを巻き起こし、彼女の名声を確立した。

51年に発表された長編第2作『絞首人(処刑人)』には、46年に実際に起こったベニントン大学に通う18歳の少女ポーラ・ジーン・ウェルデンの失踪事件の影響が見られる。

現在も未解決のこの事件は、ジャクスンと家族が住んでいたベニントン近郊のグラステンベリー山の森の荒野で起こっている。50年代を通じて文芸誌や雑誌に数多くの短編小説を発表し続け、その一部は53年の回顧録『野蛮人たちとの生活』にまとめられている。

59年、ゴーストストーリーの古典ともされる超自然的なホラー小説『丘の上の屋敷』を出版。スティーブン・キングが激賞したことでも知られ、『シャイニング』に影響を与えたと言われる。

62年、最後の長編小説となる『ずっとお城で暮らしてる』を出版。ジャクスンを代表する最高傑作と評されるゴシックミステリーとなった。1960年代になると、健康状態を損ねたジャクスンは闘病生活を送るようになり、48歳の若さで心不全により死去。

25年という比較的短い執筆期間で、6つの長編、100を超える短編、家族の日常を描いた2冊のエッセイ、4作の児童書を刊行した。また、多くの長編は映画化もされ、ロバート・ワイズ監督による『たたり』(1963)はホラー映画の古典的名作としても知られる。

2008年、彼女の功績を称え、心理サスペンス、ホラー、ダークファンタジーのジャンルにおいて最も優れた小説に贈られる賞としてシャーリイ・ジャクスン賞が創設された。日本では小川洋子、鈴木光司が受賞している。

【作品情報】

監督:ジョセフィン・デッカー
脚本:サラ・ガビンズ
原作:スーザン・スカーフ・メレル(『Shirley』未邦訳)
キャスト:エリザベス・モス(『ハースメル』『透明人間』『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』)/マイケル・スタールバーグ(『ボーンズ アンド オール』『君の名前で僕を呼んで』)/ローガン・ラーマン(『ブレット・トレイン』『ウォールフラワー』/オデッサ・ヤング『帰らない日曜日』『グッバイ、リチャード!』)
2019年|アメリカ|英語|107分|アメリカン・ビスタ|原題:Shirley|字幕翻訳:橋本裕充
© 2018 LAMF Shirley Inc. All Rights Reserved
配給・宣伝:サンリスフィルム
公式サイト: https://senlisfilms.jp/shirley

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