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「先に結果が示され、後に原因が生じる」
独自の時間の流れに要注目

周知のとおり、時間とは一方向にしか流れない不可逆性を持っている。しかし、本作で描かれる遠い未来の世界では「回転ドアのような装置」により、時間の流れに「逆行」する事が可能となっている。押さえておきたいのは下記のポイントだ。

・「逆行」が可能なのは、その装置に入った人物および、その者が装着している衣服・所持物のみ。

・ドアに入った時間・地点から「逆行」がスタートする。

・「逆行」後の世界では、本来の時間の流れに逆らっているため、呼吸ができず、酸素マスク着用が必須。

・逆行中において、周囲の世界は、逆回転で再生される。

・生身で過去の自分に触れると、対消滅(粒子と反粒子が衝突し、エネルギーが他の粒子に変換される現象)をする。

・「先に結果が示され、後に原因が生じる」という思考で過去の世界と向き合うことになるので、「因果関係」も逆になる。…ということは、「過去」の自分たちを、よりよい「現在」に導くことができる。これを、「過去」と「未来」で「現在」を挟み撃ちにする「挟撃作戦」と呼ぶ。

以上が本作で描かれる「逆行」のルールである。「逆行」に関する説明は、主人公が最初に行うシーンで、サラッとなされるだけで、その後は特にアナウンスもなく「逆行」が描かれる場合もある。さらに、主人公以外の主要キャラクターも、それぞれ異なるタイミングで「逆行」しているため、ストーリーの全貌を理解するのは、1回観ただけでは、ほぼ不可能である。

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