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差別にセクハラ…。実際にあった出来事を基にした新感覚フェミニスト・スリラー映画『ロイヤルホテル』予告編&場面写真解禁

text by 編集部

映画業界に足を踏み入れた新人アシスタントの1日を描き、話題となった映画『アシスタント』の監督キティ・グリーンと、主演ジュリア・ガーナーが再タッグを組み、新たに贈るフェミニスト・スリラー映画『ロイヤルホテル』は、パワハラ、セクハラに巻き込まれる女性を描く。今回は、すでに不穏な空気が漂ってくる予告編と、場面写真を解禁する。

「人も場所も 何もかも怖いのよ」
予告編&新場面写真解禁

ロイヤルホテル
© 2022 Hanna and Liv Holdings Pty Ltd Screen Australia and Create NSW
ロイヤルホテル
© 2022 Hanna and Liv Holdings Pty Ltd Screen Australia and Create NSW

本作は、フィンランドの女性バックパッカー2人が住み込みで働く中で、ハラスメントを受ける様子を詳細に記録したドキュメンタリー映画『Hotel Coolgardie(原題)』のオーストラリアに実在するパブがモデルとなっている。

本作を手掛けた監督のキティ・グリーンは審査員を務めたある映画祭でこのドキュメンタリー映画を目にし、そこからインスピレーションを受け『アシスタント』(19)の主演ジュリア・ガーナーやスタッフを再集結して作り上げた。

2023年9月に第50回テルライド映画祭、続く第48回トロント国際映画祭でも上映され好評を博し、『燃ゆる女の肖像』、『パラサイト 半地下の家族』などのヒットが続く新進気鋭の映画スタジオNEON配給により2023年10月に全米公開。

限定公開ながらもクリーンヒットとなり、最後のラストシーンを巡っては物議を醸した話題作だ。

今回解禁された予告編では、主人公ハンナ(ジュリア・ガーナー)とリブ(ジェシカ・ヘンウィック)が、ワーキング・ホリデーで稼ぐため、たどり着いたパブ「ロイヤルホテル」で、「賢い○○犬め」と衝撃的な差別用語を放つパブの店主ビリー(ヒューゴ・ウィーウィング)、「前かがみで酒を出しな」と揶揄う中年女性客、ちょっかいを出す男性客に「しつこい」と注意した途端、椅子を蹴り上げ脅す男性客など、客たちからのハラスメントにより、次第に追い詰められていく様子が描かれている。

併せて解禁となった場面写真も、不穏な空気が漂うものとなっている。

ロイヤルホテル
© 2022 Hanna and Liv Holdings Pty Ltd Screen Australia and Create NSW

【STORY】

ハンナ(ジュリア・ガーナー)とリブ(ジェシカ・ヘンウィック)の親友2人。旅行で訪れたオーストラリアでお金に困り、荒れ果てた田舎にある古いパブ「ロイヤルホテル」に滞在し、バーテンダーとしてワーキング・ホリデーをすることに。

単なる接客バイトかと思いきや、彼女たちを待ち受けていたのは、飲んだくれの店長(ヒューゴ・ウィーヴィング)や荒々しい客たちが起こすパワハラやセクハラ、女性差別の連続だった。

楽観的なリブは次第に店に溶け込んでいくが、真面目なハンナは孤立し精神的に追い込まれ、2人の友情は徐々に崩壊していく……。

【予告編】

映画『ロイヤルホテル』7/26(金)より
ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開

ロイヤルホテル
© 2022 Hanna and Liv Holdings Pty Ltd Screen Australia and Create NSW

監督・脚本:キティ・グリーン『アシスタント』
脚本:オスカー・レディング
プロデューサー:リズ・ワッツ、エミール・シャーマン、イアン・カニング
撮影:マイケル・レイサム『アシスタント』
作曲:ジェド・パーマー『アップグレード』
出演:ジュリア・ガーナー『アシスタント』、ジェシカ・ヘンウィック『マトリックス レザレクションズ』、ヒューゴ・ウィーヴィング『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズ、トビー・ウォレス『ベイビーティース』、ハーバート・ノードラム『わたしは最悪。』
2023 年/オーストラリア/91 分/2.39:1/英語/原題:The Royal Hotel/カラー/5.1ch/ 字幕:田沼令子 配給・宣伝:アンプラグド
© 2022 Hanna and Liv Holdings Pty. Ltd., Screen Australia, and Create NSW
公式サイト

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