『帰ってきた あぶない刑事』 が初登場1位! 新作は『ウマ娘』『関心領域』など4作品がランクイン【週末興行ランキング】
5月20日、興行通信社より週末映画動員ランキング(5月10日~5月12日)が発表された。今回はランキング結果を踏まえながら、上位作品や新作を中心に動向を振り返る。現在、5週連続1位獲得の『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』のほか、草彅剛主演作『碁盤切り』や石原さとみ主演『ミッシング』など新作映画の動向は?
『帰ってきた あぶない刑事』が初登場1位!
今週の動員ランキングは、舘ひろし&柴田恭兵主演で80年代から人気を博してきたドラマ&映画シリーズの最新作『帰ってきた あぶない刑事』(東映)が、初日から3日間で動員25万1600人、興収3億5300万円をあげ、初登場1位を獲得した。
2016年公開の前作「さらば あぶない刑事」の最終興収16.3億円超えとなる興収20億円も射程圏内のヒットスタートを切った。刑事を引退してニュージーランドで探偵として第二の人生をスタートさせたタカ&ユージが、再びヨコハマに戻り、探偵事務所を開業する。監督は原廣利、共演は浅野温子、仲村トオルら馴染みのメンバーに加え、ヒロインとして土屋太鳳が参加している。
2位には、実在する競走馬の名前と魂を受け継ぐ“ウマ娘”たちの奮闘を描いた人気ゲーム初の映画化作品『劇場版 ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉』(東宝)が、初日から3日間で動員22万6600人、興収3億5400万円をあげ初登場。監督は山本健、声の出演は藤本侑里、上坂すみれ、小倉唯、他。
6週連続1位をキープしていた『名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)』(東宝)は3位となったものの、週末3日間で動員20万人、興収3億円を記録。累計成績は、シリーズ歴代最高成績をあげた前作「名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)」を遂に上回り、動員977万人、興収140億円を達成し、シリーズNo.1に輝いた。
4位には、浅野いにお原作のコミックをアニメーション化した2部作の後編『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章』(ギャガ)が初登場。アニメーションディレクターは黒川智之が務め、声の出演は幾田りら、あの、他。
5位には、ジョナサン・グレイザー監督がアウシュヴィッツ収容所の隣で幸せに暮らす家族の姿を描いた『関心領域』(ハピネットファントム・スタジオ)がランクイン。出演はクリスティアン・フリーデル、ザンドラ・ヒュラー。
今週は、新作が4作も登場し、ランキングの変動が激しい結果となった。次週も映画ファン期待の新作が控えており要注目のランキングになると予想する。
【週末観客動員数ランキングトップ10(興行通信社調べ)】
(2024年5月24日~5月26日)
1(初)『帰ってきた あぶない刑事』:1週目
2(初)『劇場版 ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉』:1週目
3(1)『名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)』:7週目
4(初)『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章』:1週目
5(初)『関心領域』:1週目
6(4)『碁盤斬り』:2週目
7(3)『猿の惑星/キングダム』:3週目
8(7)『ミッシング』:2週目
9(2)『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』:15週目
10(5)『ボブ・マーリー:ONE LOVE』:2週目
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