ヨルゴス・ランティモス監督(『哀れなるものたち』)日本未公開短編映画『NIMIC/ニミック』本編映像&新予告編解禁

2024/06/04

『哀れなるものたち』で第96回アカデミー賞を席巻! 新作『憐れみの3章』も、先ごろ開催された第77回カンヌ国際映画祭で話題を呼んだ、ヨルゴス・ランティモス監督による日本未公開短編『NIMIC/ニミック』が、配信サイトJAIHOにて現在公開中だ。この度、本編特別映像と新予告編が解禁された。

人間の精神を迷宮へと追い詰める、サイコロジカルサスペンス＆ホラー

　妻と3人の子供がいるチェロ奏者の男は、オーケストラのリハーサルの帰り、地下鉄内で奇妙な女と遭遇する。女は地下鉄をおりた後も男を追いかけ家にやって来ると、男のふりをして家族に溶け込み始める…。

　本作は『女王陛下のお気に入り』(2018)や『哀れなるものたち』(2023)でアカデミー賞を席捲し、先ごろ開催された第77回カンヌ国際映画祭でも新作『憐れみの3章』(2024)が話題を呼んだ、⻤才ヨルゴス・ランティモス監督による2019年の作品。人間の精神を迷宮へと追い詰める、サイコロジカルサスペンスホラーだ。

　「すみません、今何時ですか?」映像は、男(マット・ディロン)から声をかけられた事をきっかけに、女(ダフネ・パタキア)が、ひたすら男の行動を真似ながら、延々とその後を付けてくるシーンを捉えたもの。彼女は一体何が目的なのか? 何者なのか?

　瞳孔開きっぱなしで男の後をつけていく女性の姿が、まるでホラー映画のような戦慄を引き起こし、わずか数分ながら、観る人をまるでパズルを解くような感覚に陥いらせる、シュールな映像となっている。併せて、新カットを加え、新たな視点で構成された新予告映像も解禁!

　主演は『ドラッグストア・カウボーイ』(1989)、『ハウス・ジャック・ビルト』(2018)のマット・ディロン、共演は『ベネデッタ』(2021)、『ジャム DJAM』(2017)のダフネ・パタキアが務め、撮影は『光りの墓』(2015)、『ワイルドライフ』(2018)のディエゴ・ガルシアが担当、2019年ロカルノ映画祭でプレミア上映されトロント国際映画祭やサン・セバスチャン国際映画祭など数々の国際映画祭で上映され高い評価を獲得、今回が待望の日本初配信となっている。