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プリンスの肉声ではなく
ギタープレイをフィーチャーしたワケ

©PRINCE TRIBUTE PRODUCTIONS INC
©PRINCE TRIBUTE PRODUCTIONS INC

―――最後の質問です。写真やアニメーションを使ってプリンスの人物像に迫っていく本作ですが、プリンスの肉声ではなく、彼が弾くギターの音色が印象的に使われていると思ったのですが、いかがでしょう?

「今回、権利の関係で、音楽は入れられなかったのですけど、そうした条件を聞いて、逆に安心しました。というのも、今ではスマートフォンを通じて音楽はどこでも聴けますし、ファンであれば誰しもがプリンスの音楽を聴いているのは当然だからです。今回の映画は、ミュージシャンとしてではなく、人間としてのプリンスにフォーカスしているので、音楽を入れるということはあまり考えていませんでした。

一方で、劇中では、プリンスがモントリオールで行われたライブで披露したソロギターの映像を使っています。個人的に、プリンスという存在を物語っているパフォーマンスの一つだと思っていまして、あの映像は入れたかったんです。

他にも3箇所ほど、プリンスのギターの音を入れているんですけど、ダメ元で版権元に弁護士を通して『入れてみたいのですけどダメですかね?』と訊いてみたところ、『入れた方がいいです』という回答をいただきまして(笑)。今回、ギターの音色を数箇所ですが、入れることできました」

―――短い時間でしたが、充実したお話を伺えて嬉しく思います。ありがとうございました。

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