『アバター2』のCGは何故凄いのか? 映画『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』のドキュメンタリー映像が公開
『アバター:ザ・ウェイ・オブ・ウォーター』の撮影に関するドキュメンタリー映像が公開された。パンドラという世界がどのように誕生したのか、そのCG技術の裏側などがボリュームたっぷりに紹介されているようだ。早速現地のメディアを参考に詳しい内容を確認していく。
俳優の感情を細部まで反映!
アバター2の最新ハイテクCG技術が明らかに
米colliderによれば、映像は『Acting in the Volume(原題)』と呼ばれ、この動画内ではCGI技術(コンピュータ・ジェネレーテッド・イメージ)を使った映画制作が一体どのように行われたのかが紹介されているようだ。
ジェームズ・キャメロン監督は、このCGI技術が映画を制作するための『たった一つの方法』であったことを明かしている。
映像の中で、キャメロン監督は『アバター』続編の制作において、CG技術を使用することの重要性を以下のように語っている。
『CGキャラクターを使った映画を作るには、さまざまな方法があります。私たちが映画の登場人物や、パフォーマンスキャプチャーという技術の中で興味を持つのはその全体像。身体、感情、顔、目、など全てです。俳優がキャラクターの感情を作り出し、その一瞬一瞬のシーンを生み出す。その動き全てをCGキャラクター、アバターに反映させるのが私たちの役目です』
パフォーマンスキャプチャーとは、俳優の細かい表情をコンピューターに取り込み、そのデータに基づいてデジタルキャラクターを動かす技術だ。
ビデオの後半部分では、キャメロン監督はこの技術以外は撮影に使わなかっただろうとも語っており、『なぜなら、その方が気が散らずに役者に集中できるからです。カメラの動きや背景のエキストラに気を取られることもない。ただ、彼ら俳優陣のためにそこにいる。それが私の役目なのです。』とも話している。
映画の性質上、パンドラの世界を作るにはCG技術が『唯一の方法』であり、その技術の向上により2009年のオリジナル作品よりも優れた続編制作が成功したようだ。
この映画のプロデューサー、ジョン・ランドウは、『パンドラを舞台にした映画を制作するにあたって、現実世界に”パンドラ”は存在しない。実際には俳優が体に大量のマーカーを付け、頭にフェイシャルヘッドリグを付けて、彼らのパフォーマンスの100パーセントをデジタル世界に取り込むんだ』と話す。
ジェイミー・フラッターズ(ネテヤム)、ブリテン・ダルトン(ロアック)、ベイリー・バス(ツィレヤ)らは、スーツの感触について『より忠実な演技を撮影をするために、1日の始めにキャプチャースーツに入ります。スーツは肌にぴったりとフィットし、ピンポン玉のようなボールが付いており、それで私の腕や体の動きを追跡して、それを仮想世界に変換します』と話している。
また、前作で植物学者のグレイス・オーガスティン博士として出演したシガーニー・ウィーバーは、キャメロン監督に『素顔のあなたは少女のままだから簡単でしょ』と言われ、今回はなんと14歳のキリ役を演じた。
そんなシガーニー・ウィーバーは『素晴らしいのは、このCG技術が、14歳の少女を演じるための入り口を与えてくれることです。これまでとは全く異なる方法で仕事をする必要がありましたが、14歳の役を演じるということは、素晴らしい経験でした』と語っているようだ。
ロナル役のケイト・ウィンスレットは、『動きや演技がそのままキャラクターに入るのを見ることができるのは、まさに驚くべき体験だった 』と語っている。
多くの俳優陣がそのCG技術や撮影についてコメントしているドキュメンタリー映像『Acting in the Volume』では、その他にも映画の大部分に使用されたスタジオの空間や、映画のいくつかのシーンを公開。
また、ネイティリ(ゾーイ・サルダーニャ)が子供たちに厳しすぎるジェイク(サム・ワーシントン)を叱るワンシーンなど、俳優たちの舞台の裏も公開されており、アバターファン必見の内容となっている。
『アバター:ザ・ウェイ・オブ・ウォーター』は現在、世界中で公開中。もうすでに映画を見た方や、これから映画を見る方も、『Acting in the Volume』の視聴で、さらに『アバター』の世界を楽しめること間違いなしだ。
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