韓国国民の4人に1人が鑑賞した話題作。映画『ソウルの春』キャラクター予告編が公開。同国を代表する主役級俳優たちが競演
2023年韓国で年間観客動員数第1位を記録し、『パラサイト 半地下の家族』(2019)を上回る1,300万人以上をマークしたことで話題の映画『ソウルの春』が8月23日(金)より公開される。ファン・ジョンミン、チョン・ウソンなど、韓国を代表する主役級の俳優たちが集結した本作のキャラクター予告が公開された。
1979年、大統領暗殺―
独裁者の座を狙う男と、国を守ろうとした男
今日「粛軍クーデター」「12.12軍事反乱」などとも言われる韓国民主主義の存亡を揺るがした実際の事件を基に、1部フィクションを交えながら描かれる本作。韓国で公開されるやいなや、事件をリアルタイムで知る世代はもちろん、事件を知らない若者たちの間でも瞬く間に話題となり大ヒットとなった。
独裁者の座を狙う男チョン・ドゥグァンへの激しい怒りと、彼に立ち向かったイ・テシンへの共感に、魂を揺さぶられた観客たちの熱量に支えられ、最終的には国民の4人に1人が劇場に脚を運び、コロナ禍以降の劇場公開作品としてはNO.1(2024年3月末日現在)となる歴代級のメガヒットを記録となった。
今回、主役級の俳優陣が集結したキャラクター予告編が公開され、「人間という動物はだな、強いものに導かれたいと思っている」と言い放ち、大韓民国大統領暗殺後、自ら新たな独裁者として君臨すべくクーデターを決行するチョン・ドゥグァン保安司令官とファン・ジョンミンが映し出された。
一方、保安司令部の不穏な動きを察知し「先にソウルに進軍し、反逆者を叩き潰す」と部下を鼓舞する首都警備司令官イ・テシンやチョン・ウソンらの鬼気迫る表情に攻防の激しさが伝わる。
さらに、チョン・マンシク、チョン・ヘイン、イ・ジュニョク、チョン・ドンファン、キム・ウィソン、ユ・ソンジュ、アン・ネサン、チェ・ビョンモ、パク・フン、キム・ソンオ、アン・セホなど、韓国映画界・ドラマ界を支える実力派の俳優たちが集結した。
【予告編】
【ストーリー】
1979年10月26日、独裁者とも言われた大韓民国大統領が、自らの側近に暗殺された。国中に衝撃が走るとともに、民主化を期待する国民の声は日に日に高まってゆく。しかし、暗殺事件の合同捜査本部長に就任したチョン・ドゥグァン保安司令官(ファン・ジョンミン)は、陸軍内の秘密組織“ハナ会”の将校たちを率い、新たな独裁者として君臨すべく、同年12月12日にクーデターを決行する。
一方、高潔な軍人として知られる首都警備司令官イ・テシン(チョン・ウソン)は、部下の中にハナ会のメンバーが潜む圧倒的不利な状況の中、自らの軍人としての信念に基づき“反逆者”チョン・ドゥグァンの暴走を食い止めるべく立ち上がる。
8月23日(金)新宿バルト9ほか全国公開
【作品情報】
監督:キム・ソンス
脚本:ホン・ウォンチャン、イ・ヨンジュン、キム・ソンス
出演:ファン・ジョンミン、チョン・ウソン、イ・ソンミン、パク・ヘジュン、キム・ソンギュン、チョン・マンシク、チョン・ヘイン、イ・ジュニョク
2023年/韓国/韓国語/142分/シネマスコープ/5.1ch/字幕翻訳:福留友子/字幕監修:秋月望
原題:서울의 봄(英題:12.12:THE DAY)/G/配給:クロックワークス
公式サイト
公式X
【関連記事】
映画『メイ・ディセンバー ゆれる真実』が描く「鈍い後味の悪さ」とは? 一筋縄ではいかないメロドラマを考察&評価レビュー
噴出する映画の発掘的な精神。アリーチェ・ロルヴァケル『墓泥棒と失われた女神』が描く失われた聖性とは? 考察&評価レビュー
手口が残虐すぎる…実在したテロリスト・テロ事件を描いた映画5選。史実を知るとさらに楽しめる…世にも危険な作品をセレクト