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映画『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』 徐々に若返っていく男は最後どうなる? 感動的な結末とは?<あらすじ、ネタバレ>

text by 編集部

映画『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』の【あらすじ】、【ネタバレありあらすじ】を紹介。デビッド・フィンチャー監督作品。ブラッド・ピット、ケイト・ブランシェット、タラジ・P・ヘンソンら出演。老人から赤ん坊へと若返っていく男の、不可思議で美しい一生をラストまで徹底網羅!

>映画『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』のあらすじ

ブラッド・ピット
ブラッド・ピット【Getty Images】

 2005年。ハリケーンが接近するニューオーリンズのとある病院で、1人の女性が人生の最期を迎えようとしていた。デイジー(ケイト・ブランシェット)という名の女性は、傍にいる娘キャロライン(ジュリア・オーモンド)に、とある出来事を語り始める。

 時は1918年。デイジーは、新しい駅の記念式典に父親と共に参加していた。シンボルとなる時計を手掛けたのはガトー(イライアス・コティーズ)。南部一の時計職人だ。

 生まれつき盲目だったガトーは、フランスの移民女性と結婚し、一男を設けていた。しかし、その息子も第一次世界大戦で戦死。ガトーは深い悲しみに打ちひしがれていた。

 この時計は、ガトーがそんな折に作ったものだった。演壇に立ったガトーは、大衆を前に「時を戻せば、戦争で死んだ若者は戻ってくる」と喝破。それ以降、行方をくらました。

 ここまで話すとデイジーはキャロラインに、カバンの中にある日記帳を読み聞かせてほしいと頼みこむ。その日記は、ベンジャミン・バトン(ブラッド・ピット)という男のもので、「生まれた時のように何も持たずに死んでいく」と記載されていた。

 時は1918年。第一次世界大戦の終戦を間近に控えたある夜、難産の末、ニューオーリンズの屋敷で新たな命が産声を上げた。しかし、屋敷の主のトーマス(ジェイソン・フレミング)は、子供を見て愕然とし、子どもを海に投げ捨てようと波止場へと向かう。

 しかし、赤ん坊の鳴き声に気づいた警官に見つかり、逃走。彼は近所にある老人養護施設「ノーラン財団老人ホーム」に、わずかなお金とともにそっと置いて去っていく。

 置き去りにされた赤ん坊に気づいたのは、経営者のクィニー(タラジ・P・ヘンソン)とデイジー(マハーシャラ・アリ)夫妻だった。デイジーは警察に届けようとするが、クィニーは神から授かった奇跡の子だ、と言いながらその子を抱き上げ、「ベンジャミン」と名付けてかかりつけの医者に見せようとする。

 医者によると、ベンジャミンは身体機能も視力も体力も著しく衰えており、残りわずかな命だという。育てることに反対するデイジーだったが、クィニーは周囲の反対を押し切り、育てることを決意する。

 ある土曜日の晩。クィニーは、妊娠できない自身の身を案じ、ヒーリングを求めて教会の集会に参加する。その際、神父が車椅子に乗っているベンジャミンに目をやると、悪魔祓いの呪文を唱える。

 すると、ベンジャミンは立ち上がり、1歩、2歩と自らの力で歩き始める。奇跡が起こった、と喚起するクィニー。しかし、神父は、「神を讃えよ」と言い残したまま、ばったりと斃れてしまう。

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