ホーム » 投稿 » 海外映画 » 劇場公開作品 » 國村隼「100点満点で言うこと無し」韓国映画『ソウルの春』大友啓史監督、鈴木おさむら総勢24名が大絶賛!

國村隼「100点満点で言うこと無し」韓国映画『ソウルの春』大友啓史監督、鈴木おさむら総勢24名が大絶賛!

text by 編集部

2023年韓国で年間観客動員数第1位を記録した映画『ソウルの春』が、8月23日(金)より全国公開される。一足先に鑑賞した、俳優の國村隼や映画監督の大友啓史、作家の鈴木おさむ、芸人のみなみかわなど、各界著名人から熱いコメントが寄せられた。あわせて、赤ペン瀧川による本作の解説動画も公開された。

「日本人こそが今もっとも見るべき映画」
24人の著名人から驚愕と絶賛の声

ソウルの春
© 2023 PLUS M ENTERTAINMENT HIVE MEDIA CORP ALL RIGHTS RESERVED

 映画『パラサイト 半地下の家族』(2019)を上回る観客を動員し、コロナ禍以降の劇場公開作品としてはNO.1となる歴代級のメガヒットとなった本作は、「粛軍クーデター」「12.12 軍事反乱」などとも言われる韓国民主主義の存亡を揺るがした実際の事件を基に、一部フィクションを交えながら描き、荘厳な歴史大作となっている。

 映画の公開に先立ち、本作を鑑賞した各界著名人総勢24人からコメントが寄せられた。その一部を紹介する。

【著名人コメント】

◆國村隼(俳優)
映画『哭声/コクソン』(2016)の共演から良く良く知っているファン・ジョンミン。
しかし本作を観て改めてファン・ジョンミンという俳優の凄みを感じた。
彼は韓国の歴史を背負いつつ、観るものに対して時代を腑分けしてみせた。
現実はなんと非情で過酷なものなのか、と。

◆大友啓史(映画監督)
ギシギシと、骨が軋む音が聞こえるようだ。
2人の名優が、歴史上の人物として、全身全霊を賭けて真っ向からぶつかり合う。
リアリズムとフィクションの巧みな融合は、史実と政治をテーマにした物語の可能性を鮮烈に焼き付ける。
「今」、だからこそ。こんな映画が見たい、作りたいんだ!!
羨望と嫉妬と共に、キム・ソンス監督の強い思いと覚悟を、まざまざと見せつけられる。

◆鈴木おさむ(スタートアップファクトリー代表)
僕が子供の頃に韓国で起きていた衝撃の事件。たった9時間のことが、今の韓国に繋がっている。
僕は韓国のことを何も知らない。知らなきゃいけない。
事件を間近で見ているかのような緊迫感。これをエンタメとして多くの人に届けるからこそ意味がある。
見終わった後、しばらく動けなくなった。
そして、この先を調べた。
韓国の生み出したカルチャーが大好きな日本人は、見るべき映画だと思う。

◆こがけん(芸人)
ファン・ジョンミン史上、最もムカつくファン・ジョンミンがここに…! 〝権力の亡者〟チョン・ドゥグァンを怪演した彼の一挙手一投足が、観る者の嫌悪と怒りを駆り立てる! 「母国の軍人VS母国の軍人」 そんな異常事態を引き起こした悲劇のXデーを目撃せよ!

◆みなみかわ(芸人)
「韓国」で「軍人」で「実話」という私の心を鷲掴みの映画。
政治家や軍人の善悪とそれぞれの立場の覚悟の有無のグラデーションがこの作品のリアルと面白さを最高ブレンドしてくれる。チョン・ドゥグァンの「失敗すれば反逆罪! 成功すれば革命だ!」は悪だけど覚悟決まりまくり。超傑作。

 さらに、今回公開された、赤ペン瀧川による作品解説動画では、怪優ファン・ジョンミンVS名優チョン・ウソンがバチバチの対決で「自国で起きた黒歴史的な事件も物凄い熱量でエンタメに昇華」したと激推し、大統領暗殺後の大混乱の中、武力で権力を奪おうとした「ルール無用の軍事クーデター」をめぐる攻防をわかりやすく説明している。

【赤ペン瀧川による作品解説】

【ストーリー】

 1979年10月26日、独裁者とも言われた大韓民国大統領が、自らの側近に暗殺された。国中に衝撃が走るとともに、民主化を期待する国民の声は日に日に高まってゆく。

しかし、暗殺事件の合同捜査本部長に就任したチョン・ドゥグァン保安司令官(ファン・ジョンミン)は、陸軍内の秘密組織“ハナ会”の将校たちを率い、新たな独裁者として君臨すべく、同年12月12日にクーデターを決行する。

 一方、高潔な軍人として知られる首都警備司令官イ・テシン(チョン・ウソン)は、部下の中にハナ会のメンバーが潜む圧倒的不利な状況の中、自らの軍人としての信念に基づき“反逆者”チョン・ドゥグァンの暴走を食い止めるべく立ち上がる。

8月23日(金)新宿バルト9ほか全国公開

【作品情報】
監督:キム・ソンス
脚本:ホン・ウォンチャン、イ・ヨンジュン、キム・ソンス
出演:ファン・ジョンミン、チョン・ウソン、イ・ソンミン、パク・ヘジュン、キム・ソンギュン、チョン・マンシク、チョン・ヘイン、イ・ジュニョク
2023年/韓国/韓国語/142分/シネマスコープ/5.1ch/字幕翻訳:福留友子/字幕監修:秋月望
原題:서울의 봄(英題:12.12:THE DAY)/G/配給:クロックワークス
公式HP
公式X(旧 Twitter)

【関連記事】
『宇宙戦艦ヤマト』最新作、軍事ライターによる評価は…? 映画『ヤマトよ永遠に REBEL3199』徹底考察&解説レビュー
映画通が厳選…心にズシリとくる邦画の傑作は? 社会の闇を描いた日本映画5選。暗部にメスを入れる名品をセレクト
手口が残虐すぎる…実在したテロリスト・テロ事件を描いた映画5選。史実を知るとさらに楽しめる…世にも危険な作品をセレクト

error: Content is protected !!