映画『フレンジー』【ネタバレあり】あらすじ
途方に暮れたバブス。そんな彼女に手を差し伸べたのが、店の常連客だったラスクだ。彼は、自分の部屋が空いているから自由に使え、と伝え、言葉巧みにバブスを誘導。再び殺人に手を染めてしまう。
バブスの死体をじゃがいも袋に入れ、トラックの荷台に投げ込むラスク。しかし、家に帰ると、胸につけていたピンがなくなっていることに気づく。殺害時にバブスにむしり取られたのだ。あせったラスクは戻ってピンを探すが、運悪くトラックが動き出してしまう。
揺れるトラックの中、必死でピンを取り戻そうとするラスク。しかし、バブスの死体はすでに死後硬直がはじまっており、なかなか奪うことができない。そこで、ラスクは、バブスの指を一本ずつ折って、なんとかピンの奪取に成功。トラックが停車した隙を見計らって逃走を図る。
その後、警察は、トラックから転がり落ちたバブスの全裸死体を発見。その後も続々と証拠を固め、確実にブレイニーを追い詰めていく。一方、愛するバブスも殺されたブレイニーは、戦友からも見放され、ラスクが勤務する青果市場を訪れる。
ラスクの助言に従い、彼のアパートに潜伏するブレイニー。その間、ラスクは、ブレイニーのバッグにバブスの服を詰め、警察に密告する。これも、ラスクの周到な計画の一部に過ぎなかったのだ。
そして、通報されたブレイニーは、あっという間に逮捕され、あれよあれよという間に裁判にかけられ終身刑に。しかし、真犯人がラスクであることを悟ったブレイニーは、ラスクへの復讐を誓い、わざと頭を打って病院に運ばれ、脱走の機会をうかがう。
一方、捜査を担当していたオックスフォード警部(アレック・マッコーエン)は、ブレイニーの「覚えていろ、ラスク!」という言動から、真犯人の存在を疑いはじめていた。夫人(ヴィヴィアン・マーチャント)からも、真犯人がいるはずだ、と助言を受けた警部は、再捜査を開始する。
手始めに、ブレンダの結婚相談所を訪ねたオックスフォードは、秘書から、ラスクがサディストで、女性に強いこだわりを持っていたことを告げられる。そして、その後も独自に捜査を実施。ラスクが犯人であるという証拠を積み重ねていく。
一方、ブレイニーは、仲間の手を借りて脱走に成功。鉄の棒を手にラスクのアパートに忍び込む。そして、ラスクが眠っていると思われるベッドに向ったブレイニーは、布団をかぶって寝ているラスクを力任せに殴りつけた。
しかし、そこにいたのは、ラスクではなく、全裸の女性の死体だった。ブレイニーが呆然と死体を見下ろしていると、そこにオックスフォードオックスフォードがやって来る。「違うんだ」そう言うブレイニーに、オックスフォードは、静かにするよう伝える。死体を詰め込むためのスーツケースを手に、ラスクがやって来たのだ。
「ネクタイはどうされましたか?」ラスクを見て痛烈な皮肉を吐くオックスフォード。状況を悟ったラスクは、膝から崩れ落ちた。
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