本人が語る”真実”とは…ドキュメンタリー映画『ジョン・ガリアーノ 世界一愚かな天才デザイナー』識者による推薦コメント公開
クリスチャン・ディオールなどデザイナーに次々と抜擢されたファッションデザイナー、ジョン・ガリアーノのドキュメンタリー映画『ジョン・ガリアーノ 世界一愚かな天才デザイナー』が9月20日(金)より全国公開する。四千頭身・都築拓紀(芸人)、TOMO KOIZUMI(デザイナー)ら各界のファッション識者より推薦コメントが到着。
「約2時間、天才を眺めてます」
四千頭身・都築拓紀らによるコメント公開
1995年ジバンシィ、1996年クリスチャン・ディオールと、世界的ブランドのデザイナーに次々と抜擢された“ファッション界の革命児”ジョン・ガリアーノ。しかし、絶頂期だった2011年2月、差別的暴言を吐く動画が拡散、その後有罪となり、ブランドからは解雇され、文字通り“すべて”を失くした。
本作はそんな天才デザイナー、ジョン・ガリアーノの栄光と転落、そして贖罪の日々を、トップモデルや著名なファッション業界人へのインタビュー、またジョン・ガリアーノ本人が語る“真実”によって映し出し、「なぜ絶頂期に自ら華麗なるキャリアを捨てることになったのか」という最大のミステリーに迫るドキュメンタリー。
公開に先駆けて本作をいち早く鑑賞した、四千頭身・都築拓紀(芸人)、ドリアン・ロロブリジーダ(ドラァグクイーン)、TOMO KOIZUMI(デザイナー)ら各界のファッション識者たちが大絶賛の推薦コメントを寄せた。
【コメント一覧】
・シトウレイ(ストリートスタイルフォトグラファー/ジャーナリスト)
2011年の冬のパリのファッションウィークの現場の空気は今でも鮮明に覚えてる。
いつにない緊張感と不穏さと信じられない位に多くの人が漂うあの会場(コレクション会場で私が警察の出動をみたのはこの時が初めて)。
一触即発の雰囲気で、何が起こっても仕方ないカオスーーー
飛び交っている彼についてのさまざまな憶測、怒り、擁護の言葉と義憤心、打倒のコール、下世話なヤジ、尾ひれのついた陰謀論ーーー
の中でコレクションスナップを撮ってたあの日。
この日一番聞いたフレーズは「分からない」でした。
当惑気味に、哀し気に、憤り気味に、いろんな感情がこもってた。
ブラックボックスの中に入ってたあの日の真実が、ようやくクリアになりました。
・TOMO KOIZUMI(デザイナー)
1人の天才がファッションの歴史を塗り替える瞬間を、我々が確かに観ていたのだと思い出させられる作品。
クリエイターとしての自分が1番影響を受けた人物の栄枯の物語に、心を揺さぶられずには観れなかった。
・ドリアン・ロロブリジーダ(ドラァグクイーン)
世界に魔法をかけた、天才ジョン・ガリアーノ。アタシがドラァグクイーンを目指し始めた頃、オートクチュール特集が掲載されたファッション雑誌を買う理由は、いつだってガリアーノでした。
世界中のドラァグクイーンが彼の作り出す世界に魅せられ、それぞれのスタイルの中にガリアーノ的な“キャムプ”や“ハイアンドロー”を見出そうとやっきになっていたことを思い出します。
そんな彼が得た成功や栄光、そして破綻と再生。
これからのガリアーノは、世界にどんな魔法をかけてくれるのかしら。楽しみだわ。
・四千頭身 都築拓紀 (芸人)
僕は、天才を見ると、正直萎えます。自分よりセンスのある人間が自分より辛い人生の中で自分より努力をしています。故に天才です。故に、萎えます。もちろん、ジョン・ガリアーノも例外ではありません。でも、少しだけ常識の内側にいる瞬間や、良くない外れ方をする人物像にどこか安心してる自分もいました。約2時間、天才を眺めてます。結構萎えます。帰宅道、なぜか仕事を頑張りたくなってます。そんな日に限って、翌日は休みです。
【作品概要】
監督・プロデューサー:ケヴィン・マクドナルド (『モーリタニアン 黒塗りの記録』)
出演:ジョン・ガリアーノ ケイト・モス シドニー・トレダノ ナオミ・キャンベル ペネロペ・クルス シャーリーズ・セロン アナ・ウィンター エドワード・エニンフル ベルナール・アルノー
2023 年/イギリス/英語・仏語/116 分/カラー/ビスタ/原題:High & Low -John Galliano
字幕翻訳:チオキ真理/© 2023 KGB Films JG Ltd 提供:木下グループ 配給:キノフィルムズ
公式サイト
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