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J・グレイ監督作品『アルマゲドン・タイム ある日々の肖像』日本公開日が決定。アン・ハサウェイ&アンソニー・ホプキンス共演

text by 編集部

第75回カンヌ国際映画祭コンペティション部門正式出品。ジェームズ・グレイが製作・監督・脚本を務めた映画『アルマゲドン・タイム ある日々の肖像』の日本公開および邦題が決定した。出演はアン・ハサウェイ、ジェレミー・ストロング、アンソニー・ホプキンス。5/12(金)より、全国の映画館でロードショー公開となる。

ジェームズ・グレイ監督の実体験を元にした自伝的物語
舞台は差別と格差が根付く80年代のNY

C2022 Focus Features LLC

【あらすじ】
1980年、ニューヨーク。白人の中流家庭に生まれ育ったポール(バンクス・レペタ)は、公立学校に通う12歳。PTA会長を務める教育熱心な母エスター(アン・ハサウェイ)、働き者でユーモラスな父アーヴィング(ジェレミー・ストロング)、私立学校に通う優秀な兄テッド(ライアン・セル)と不自由なく過ごしているが、近ごろは家族に対して苛立ちと居心地の悪さを感じる毎日。

そんなポールにとって、祖父アーロン(アンソニー・ホプキンス)はただ1人の心を許せるよき理解者であった。想像力が豊かで芸術に興味を持つポールにとって、規律を重んじる学校生活は窮屈そのもの。そのため周囲との集団生活にうまく馴染めずにいたが、クラス一の問題児である黒人生徒ジョニー(ジェイリン・ウェッブ)だけは唯一の打ち解けられる友人だ。

しかしある日、ポールとジョニーがやらかした些細な悪さが、2人の行く末を大きく分けることになる――。

C2022 Focus Features LLC

アン・ハサウェイ、アンソニー・ホプキンスら賞レース常連の豪華キャストが競演! 差別と格差が根付く80年代NYを舞台に、多感かつ繊細な12歳の少年ポールが培っていく友情、そして微妙な変化を迎える家族との関係を通して、時代を取り巻く理不尽や不公平を浮き彫りにする本作。

生きづらさのなかに滲む“理解と愛”に寄り添い、同時に、自分の“無力さ”を噛みしめ、世の中に折り合いをつけながら日々を営む人々の姿を、変わらぬ愛と変わりゆく自分を通して見つめる、痛烈で鮮烈なエモーショナル・ドラマとして描き出す。

C2022 Focus Features LLC

本作は、ジェームズ・グレイ監督の実体験を元にした自伝的物語だ。故郷ニューヨークを舞台にした5つの映画(『リトル・オデッサ』『裏切り者』『アンダーカヴァー』『トゥー・ラバーズ』『エヴァの告白』)を撮ったあと、アドベンチャー映画『ロスト・シティZ 失われた黄金都市』や、SF映画『アド・アストラ』で新たなジャンルに挑んだグレイ監督が次に選んだのは、ニューヨークだけでなく、彼が実際に育ったクイーンズ区フラッシングの2世帯住宅を思わせる長屋。

「ジャングルの映画も宇宙の映画も撮ったことがあるし、そういう経験が好きです。しかしある時点で、無限はある意味、自分の中にあると気づくんです。そして、自分の経験を直接、正直に表現することができれば、それが1番いい。そのために、もう1度自分自身の過去に立ち返ろうと思ったのです。そして、できる限り自分らしいものを作ろうと」とその想いを寄せる。

映画『アルマゲドン・タイム ある日々の肖像』
5/12(金)よりTOHOシネマズシャンテほか全国ロードショー!

製作・監督・脚本:ジェームズ・グレイ
出演:アン・ハサウェイ、ジェレミー・ストロング、バンクス・レペタ、ジェイリン・ウェッブ、アンソニー・ホプキンス
2022年/アメリカ/スコープサイズ/115分/カラー/英語/5.1ch/
原題『Armageddon Time』/日本語字幕翻訳:松浦美奈/PG-12
配給:パルコ ユニバーサル映画  宣伝:フラニー&Co.
(C)2022 Focus Features, LLC.

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