単独で楽しめる古き良きアメコミ映画
『ジャスティス・リーグ』(2017)で、最初にジェイソン・モモアのアクアマンを観た時の気持ちを思い出すと、「もしアレが、こうだったら…」と、さまざなifを想像してしまうが、出来上がってみれば、何も考えないで楽しめる古き良きアメコミ映画といえる本作。
この場合の「古き」とは、ほんの10年くらい前の、クロスオーバーもほどほどで、引っ張る謎もわずか、配信ドラマを抑えなくてもよかった頃のこと。ユニバース映画の「功」と「罪」を改めて考えさせられる。
本作のエンドロール後、最後の最後に挿入されたのが、オームがゴキブリをバーガーに挟み込んで喰べるというシーンだった。もちろん、本編からの伏線ありきのギャグなのだが、壮大なDCエクテンデッドユニバースのシメとして、なんらかの恨み節も籠もってそうだ。
(文・灸怜太)
【作品情報】
『アクアマン/失われた王国』
2024年1月全国ロードショー
監督・製作・原案:ジェームズ・ワン
出演:ジェイソン・モモア/パトリック・ウィルソン/アンバー・ハード/ニコール・キッドマン
配給:ワーナー・ブラザース映画
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