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4人の魅力を感じられるソロステージ

BLACKPINK WORLD TOUR [BORN PINK] IN CINEMAS
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 さらに個々の魅力をしっかりと感じられるのがソロステージだ。JENNIE(ジェニー)は「SOLO」と「YOU&ME」を披露。「YOU&ME」では男性ダンサーと妖艶なシルエットダンスを披露。バチバチにかっこいいラップをかますJENNIEとは違い、「あなたがいると私の胸は高鳴るの」「2人だけで月明かりの下踊ろう」とキュートに歌うギャップにやられる。

 膝を抱えて座り込みながら圧倒的美声をステージいっぱいに響かせたのは、ROSÉ(ロゼ)。バラード曲「Gone」から「On The Ground」への切り替えが圧巻だった。切なく苦しそうに「Gone」を歌っていたROSÉが、顔を上げ、ステージを見渡して声高らかに「On The Ground」を歌い上げる。BLACKPINKをメインボーカルとしてしっかりと支えている彼女だからこそできるステージに圧倒された。

 JISOO(ジス)は昨年リリースしたソロデビューアルバム「ME」より「All Eyes On Me」と「Flower」の2曲を披露。タイトル曲「Flower」は独特なサウンドにJISOOの明るく伸びやかなボーカルがマッチした唯一無二の楽曲だ。両手で“花”を表現するような振り付けはSNSでもバズり、大ヒット曲となった。JISOOの表現する可憐な世界観をぜひ堪能してほしい。

 ソロステージ最後を飾るのはLISA(リサ)。スクリーンに彼女のシルエットが映し出されると、あまりにもスタイルが完璧すぎて衝撃を受けた。2021年にリリースし、YouTube再生回数が10億回を突破した「MONEY」で力強いラップを披露。会場いっぱいに札束を降らせ、振り返ってチャーミングに笑ったかと思えば、自信たっぷりに挑発した表情を見せたりと、見る者を翻弄させる彼女の魔性に虜になってしまう。

 再び4人がステージに登場すると、ROSÉが「BLINK(ファンネーム)のみなさんも歌ってください」と呼びかけ、会場中が「LOVE〜」と歌うなか「Love Sick Girls」のパフォーマンスへ。筆者は個人的に「Love Sick Girls」が大大大好きなので、パフォーマンスをスクリーンで見ながら「ライブに行きたい!」「これ、生で見たい!」と心の中で大興奮してしまう。

 BLACKPINKは強気で自信に満ちた歌詞の楽曲が多いが、「Love Sick Girls」は恋愛に傷つき苦しめられてもそれでも愛を探し求める複雑な女心を歌っている。そんな切ない歌詞とは裏腹に、華やかでドラマティックなサウンドが癖になる1曲となっている。

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