映画『ブルーベルベット』【ネタバレあり】あらすじ
そんな中、ドロシーに電話がかかって来る。電話の主は、フランクと言われる人物で、ドロシーの夫ドニーとドンを拉致監禁。その過程で切断したドニーの耳を草むらに捨てていた。フランクは、電話越しに二人の声を聞かせ、ドロシーの恐怖を煽る。
電話の後、ドロシーは隠れていたジェフリーを発見。彼に刃物を突き付け、服を脱ぐように命じる。そして、いきなりズボンを脱ぎ、口淫をする。
その後、玄関のベルが鳴り、フランクが戻ってくる。再びクローゼットに隠れるジェフリー。フランクは、ドロシーに暴力を振るい、性行為を要求。嫌がるドロシーに酸素マスクをつけ、ドロシーを無理矢理押し倒す。
フランクが出て行った後、ジェフリーはドロシーを助けたいと申告。混乱するドロシーは、ジェフリーに自分をぶつように言う。ジェフリーはドロシーをなだめ、その場を後にする。
後日。ジェフリーは、ドロシーの家を再訪。ドロシーも彼を快く迎え入れ、2人は肉体関係を持つ。
ある夜、ドロシーのクラブを訪れたジェフリーは、フランクが手下と飲んでいる光景を目の当たりにする。ジェフリーはフランクたちの車を尾行し、自宅を突き止める。
翌日、ジェフリーは車に隠しカメラを仕込み、フランクの自宅近くで張り込みを開始。フランクが麻薬売人と会っている現場を撮影する。
ある夜、ドロシーの家から帰ろうとしたジェフリーは、フランクの手下たちに出くわしてしまう。怒ったフランクは、ジェフリーとドロシーを車で拉致。ドニーとドンが監禁されている「粋なオカマたちの住処」へと2人を連れていく。
「粋なオカマたちの住処」で、家族との束の間の面会を果たすドロシー。一方ジェフリーは、車に乗せられて町はずれの製鉄所に連れていかれ、フランクから暴行を受ける。そして、フランクは、二度とドロシーに近づくな、とジェフリーに捨て台詞を吐き、ジェフリーを介抱する。
その後、ジェフリーは、ウィリアムズに事の顛末を話そうと警察署を訪問。しかし、ウィリアムズの部屋には、ドロシー宅にいた黄色い服の男がおり、相談せずにそのまま引き返す。
諦めきれないジェフリーは、今度はウィリアムズの家を直接訪問。撮影した写真を見せながら事件について話す。しかし、ウィリアムズは、ジェフリーにこれ以上首を突っ込まないように釘を刺す。ジェフリーはサンディと金曜日のデートの約束を取りつけ、家を後にする。
そして金曜の夜。ジェフリーが、車でサンディを迎えに行くと、そこにはウィリアムズとあの黄色い服の男がいた。動揺するジェフリー。しかし、なんとか気持ちを抑え、サンディとダンスパーティーに向かう。
パーティーからの帰り道、サンディと歩いていたジェフリーは、いきなりサンディのボーイフレンドからの襲撃を受ける。そして、そこに、なんとフランクから逃げてきた素っ裸のドロシーが登場。2人は、ドロシーをかくまい、サンディの家へ連れていく。
ウィリアムズ邸に到着した3人。しかし、サンディは、ジェフリーにすがりつくドロシーを見て、2人の関係性を知ってしまう。ジェフリーは、ドロシーを病院に搬送した後、泣き崩れるサンディに電話で謝罪。サンディはジェフリーを許す。
その後、ジェフリーはドロシーの家で何かが起こっていると直感し、サンディは警察に連絡し、父に助けを求める。
ドロシーの家に到着したジェフリーは、ドニーと黄色い服の男の惨殺遺体を目撃する。ドニーは椅子で拷問されたまま息絶え、黄色い服の男は銃を手に「立ったまま」息絶えていた。
また、黄色い服の男の遺体のポケットには、無線機が入っており、そこからウィリアムズの声が流れていた。実は男は警察側のスパイで、正体がばれて殺害されたのだ。
早速、無線機で助けを求めるジェフリー。しかし、同じく警察の無線機を保有していたフランクがジェフリーに気づき、アパートを駆け上がってくる。
あせったジェフリーは、黄色い服の男の遺体のポケットから銃を抜き取り、クローゼットに身を隠す。そこに、フランクが入室。彼がクローゼットを開ける寸前のところで、ジェフリーに射殺される。
事件が解決し、再び平和が訪れたランバートン。ジェフリーはサンディと引き続き愛を育む。一方、ドロシーは、笑顔で帰ってきたドンを公園で遊ばせるのだった。
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【了】