壮絶な過去と怒りを綴った一曲
ラストソング「The Last」は、SUGAが壮絶な過去と怒りを綴った一曲。「うつ病 強迫障害が時々ぶり返す」、「初めて精神科に行った日」など、かなり赤裸々で重い歌詞が続くが、「俺のファン達 堂々と顔を上げてくれ 俺ほどの奴なんていないんだから」という一節こそが、最高に“ミン・ユンギ”(SUGAの本名)らしくて震える。
ライブの最後にこんなふうに歌われたら、もう永遠にSUGAからは、BTSからは離れられないではないか。
本作ではSUGAが「公演こそが歌手である意味」「公演ができなくなったら歌手をやめるべきだ」と語るシーンがある。その言葉どおり、SUGAがどれだけライブに命を削って、全身全霊でステージに立ってくれているのかが、十分すぎるほど伝わってくる。
そして、幸せそうにパフォーマンスをして、まぶしいほどの笑顔でARMYを嬉しそうに見渡すSUGAを見ていたら、これからも一生ARMYで居続けたいなと改めて思った。兵役前にソロツアーを行い、こうして映画化までしてくれたSUGAには感謝の気持ちでいっぱいだ。
もう少ししたらメンバーのJINが兵役を終えて戻ってくるし、2025年にはBTSは完全体として復活する予定だ。その日を私たちARMYは“堂々と顔を上げて”待っていよう。
(文・紺野 真利子)
【作品情報】
■タイトル:『SUGA | Agust D TOUR ‘D-DAY’ THE MOVIE』
■公開表記:2024年4月26日(金)より全国公開
■上映時間:84分
■配給:エイベックス・フィルムレーベルズ
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