なぜか部外者の整まで狙われる羽目に…。
その悪い予感の通り、翌朝、汐路が蔵へ行く際、鉢植えが落ち、当たりそうになる。殺される不安に苛まれながら蔵に辿り着く。その中には7体の人形があったが、「3体足りない」と整が口にする。
汐路は新音の蔵も見せてもらう。その蔵には陶器が置かれていたのだが、同じ形の器が2つずつ揃えられていた。鑑定士に見てもらったところ、それらは贋物であることが分かる。整は「汐路の蔵にあった物は“不足”しており、新音の蔵にあった物が“過足”していた」ことに違和感を感じる。
そしてその夜、ゆらが行方不明となる。
理紀之助がゆらを探すため、家を飛び出した後、それを追った汐路と新音は油で階段から転げ落ちる。理紀之助は、夫とともに蔵に閉じ込められたゆらを救出するが、整はこの騒動の犯人は、地面にナイフを刺し、罠を仕掛けていた汐路だと暴く。整は汐路が相続合戦に勝つために連れてこられたのだが、汐路に利用されていることも分かっていたのだ。
ここで整が、独特の口調で「常々思ってるんですが、みんなが一緒にいれば個別に殺されることはない」と語り、4人が協力することを勧める。しかしその夜、帰京する予定だった整に車が急接近し、川に落とされてしまう。決して怒りを表情に出さない整だが、「攻撃されると攻撃的になる」という性格が顔を出し、この事件の全貌が明らかになるまで関わることを決める。
4人の作戦会議にも姿を見せる整。雑談の中で、理紀之助のキレイな髪型について触れるが、それはストレートパーマによるものと知り、「えっ!サラサラに!?」と羨ましさとともに驚きの表情を見せる。整といえば、クルクルの天然パーマがトレードマークであると同時に、本人はコンプレックスを感じている。
この場面はただの“お笑いパート”なのかと見過ごしてしまいそうだが、実は重要なヒントが隠されている。