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『エクソシスト』【ネタバレあり】あらすじ

映画『エクソシスト』のワンシーン
『エクソシスト』のワンシーン【Getty Images】

 神父の仕事にどこか自信を持つことができず、やがて母の体調は悪くなり、入院するが、設備の整った私立病院に移したいと願ってもその費用がない。やがて母は病院に押し込められたと嘆いたまま亡くなり、カラスは自分を責め始める。

 クリスの屋敷ではベッドが激しく振動し、リーガンの部屋だけ何故か異常に寒くなるといった謎の超常現象が続発する。さらに娘リーガンの振る舞いに異変が現れ、近くの教会ではマリア像を汚す冒瀆行為が頻発した。

 リーガンは病院にて様々な検査を受けるが異常は見つからない。しかし検査の途中でリーガンはカウンセリングを行う精神科医に対し暴言を吐き始める。さらにその声は到底リーガンのものとは言えないものになっていた。

 マクニール邸周辺で奇妙な事件が相次ぎ、クリスの仲間で、映画監督のバーク・デニングズ(ジャック・マッゴーラン)が、家の背後にある階段で転落し、命を落とす。

 キンダーマン警部補(演じるリー・J・コッブ)は、バーク・デニングズの首が180度ねじ曲げられた死に様に疑問を抱き、相次ぐ不審死と教会を汚す冒涜事件の関連を調査するためにカラス神父に面会する。

 病院の医師の一人は、リーガンへの治療の一環として「悪魔払い」を提案する。患者が「自分は悪魔に取り憑かれた」と信じる場合、悪魔払いによって心が平静を取り戻す可能性がある、という理屈だ。

 その後、リーガンの異常行動はエスカレートする。十字架で自慰行為をし、止めるクリスを殴りつけ、首を180度後ろに向け、デニングズの声で嘲笑う。

 クリスは、リーガンの異変は悪魔の仕業であると確信し、知人のダイアー神父を通じて、カラス神父に連絡を取り、悪魔払いの依頼をする。

 最初は悪魔憑きについて懐疑的だったカラスも、何度もクリスの家を訪れ、リーガンの異常な行動を目の当たりにするうちに考えが変わる。中でも、カラスの脳裏にこびりついて離れないのは、リーガンの皮膚に浮かび上がる、”助けてほしい”というメッセージだ。

 彼は悪魔払いの儀式を執り行うことを決意し、大司教の許可を求める。その結果、悪魔払いの経験豊富なメリンが儀式の責任者に選ばれる。

 霧が立ちこめる夜、メリンとカラスの2人は、クリスの家を訪れる。彼らはリーガンから悪魔を追い出す儀式に臨むため、彼女に祈りの声を送り続けるが、悪魔はそれに激しく抵抗する。

 リーガンの苦しむ姿に心を痛めるカラスに、メリンは断固として「悪魔は我々に人間が救うべき存在ではないと思わせようとしている。だからこそ、最後まで諦めないように」と励ます。

 戦いの最中に、メリンは突然、持病の心臓病の発作に襲われ急死する。孤独になったカラスは、冷笑するリーガンを殴りつけ、悪魔を自分の身体に引き寄せ、窓から飛び降り、その命と引き換えに、悪魔をリーガンの身から引き離す。

 悪魔と人間の壮絶な戦いはこうして幕を閉じた。ダイアー神父は、ジョージタウンを離れるクリス親子を見送るが、リーガンは異常な体験の記憶を失っていた。

 リーガンは挨拶をすると、神父の襟カラーを見て、彼を強く抱きしめるのであった。

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