エクスペンダブルズの醍醐味は
「キャストの豪華さ」と「メタ表現」
エクスペンダブルズシリーズの魅力の一つが「キャスト」だ。消耗品軍団は全員がめちゃくちゃアクションに長けている。
シルベスター・スタローン、ジェイソン・ステイサム、ジェット・リーあたりは、いわずもがなだ。トール・ロード役のランディ・クートゥア は元UFC世界ヘビー級王者でレスリングの金メダリストだし、ガンナー・ヤンセン役のドルフ・ラングレン は空手の世界大会にスウェーデン代表として出場した過去がある。
また「キャストの豪華さ」も見どころの一つだ。3作目までにアーノルド・シュワルツェネッガー、ブルース・ウィリス、ジャン=クロード・ヴァン・ダム、スコット・アドキンス、メル・ギブソン、ハリソン・フォード、アントニオ・バンデラス、ウェズリー・スナイプス などの名優が出演した。
もう全盛期のレアル・マドリードみたいな……。筋肉銀河系軍団である。ギャラの総額がめっちゃ気になる。ちなみに個人的には、急に1人だけで敵をせん滅するチャック・ノリスに死ぬほど興奮した。
またこうした名優たちにしかできない”メタ”の笑いも作品のおもしろいポイントだ。シュワちゃんがやたら「I’ll be back」っぽい単語を連発する。ブルース・ウィリスが『ダイ・ハード』(1988)の決め台詞「イピカイエー」でイジられる。チャック・ノリスが「チャック・ノリス・ファクト」(若者中心で使われるチャック・ノリスを讃えるジョーク)を披露する。 映画ファンにはたまらない”メタ遊び”が満載である。