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超人気ゲームの実写化は奇跡の出来栄え…ドラマ『フォールアウト』考察レビュー(1)コアなファンをも納得させた物語内容とは?

人気ゲームを実写化したドラマ『フォールアウト』は、配信開始たった4日で、PrimeVideo史上最も視聴されたタイトルのTOP3にランクイン。早くもシーズン2の製作が決定するなど、配信開始からしばらく経っても熱は収まりそうにない。今回は本作の魅力に迫るレビューと併せて読んでほしい一冊を紹介する。(文・すずきたけし)

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【著者・すずきたけし プロフィール】

ライター。『本の雑誌』、文春オンライン、ダ・ヴィンチweb、リアルサウンドブックにブックレビューやインタビューを寄稿。元書店員。書店と併設のミニシアターの運営などを経て現在に至る。

「素晴らしい出来栄え」ビデオゲーム内の要素を忠実に描く

© Amazon MGM Studios
© Amazon MGM Studios

4月11日からAmazonプライムビデオで配信が始まったドラマ『フォールアウト』を観た。結論から先に言ってしまうと「素晴らしい」出来であった。

2077年、世界は核の炎に包まれた。219年後、生き延びた人々は弱肉強食の終末世界を生き続け、また戦前に全米各地にあったVault(ボルト)と呼ばれる地下シェルターに避難することで死を免れた人々は、来るべき将来にアメリカ再建をするべく地下で暮らしていた。

主人公のルーシー(エラ・パーネル)はカリフォルニアにあるVault33で監督官である父ハンク(カイル・マクラクラン)とともに不自由なく暮らしていたが、ある日、レイダーと呼ばれる一団に襲われ父を連れ去られてしまう。ルーシーは父を助けるため、生まれて初めてシェルターの外、地上の世界である「ウエイストランド」へと向かうのであった。

と、いうお話のドラマ『フォールアウト』は、1997年にリリースされたビデオゲームシリーズを原作としている。とくに製作スタジオのベセスダ・ソフトワークスによって製作された『Fallout3』(2008)、スピンオフの『Fallout: New Vegas』(2010 開発はObsidian Entertainment)、そして『fallout4』(2015)、『Fallout76』(2018)の作品世界を元に、ビデオゲーム内の小道具、美術、音楽、そのすべてを忠実に描いた、微に入り細を穿った素晴らしいドラマであった。

(文:すずきたけし)

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