ホーム » 投稿 » 海外映画 » 劇場公開作品 » 皮肉の効いた最高のラストとは…?『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』考察&評価レビュー。異色の陰謀論映画の魅力を徹底解説 » Page 3

55年目の「アポロ計画」

『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』
© 2024 SONY PICTURES ENTERTAINMENT (JAPAN) INC. ALL RIGHTS RESERVED.

 それにしても、なぜ陰謀論をテーマにした作品を今、映画化したのだろうか。

 可能性として、以下の3つが考えられる。

●アルテミス計画で人類が再び月面を目指す今、アポロ11号ミッションが改めて注目されているから
●証拠が揃っているにも関わらず陰謀論を根強く支持する声があるため、いっそコメディに昇華したいから
●STEM教育(科学・技術・工学・数学を横断的に学ぶ実践的な教育)に力を入れるあまり真面目なコンテンツが多い印象があるApple TV+にソフトな側面を与えたいから

 2025年以降に再び月面に人類を送り込もうという「アルテミス計画」が動いている今、宇宙探査や月面探査は改めて注目を浴びている。69年のアポロ11号ミッションに想いを馳せるのは自然な流れだろう。

1 2 3 4 5 6 7
error: Content is protected !!