映画『ゲーム』【ネタバレあり】あらすじ
CRSへの復讐心をたぎらせるニコラスは、父の形見の腕時計を売り、競売にかけられているサンフランシスコの自宅へと帰還。黒人の人種差別をテーマとした小説『物まね鳥を殺すのは』を手にして家をあとにする。
そしてカフェに向かい、別れた妻のエリザベス(アンナ・カタリーナ)に、今までの自らの過ちをあらいざらい謝罪する。
なお、そのカフェのテレビには、CRSでニコラスをテストしたジム・ファインゴールド(ジェームズ・レブホーン)が映っていた。彼が俳優であったことを悟ったニコラスは、彼を探し出し、CRSの本部へと連れて行くように話を持ち掛ける。
後日。CRSに潜入したニコラスは、食堂で、彼を襲撃したタクシーの運転手や探偵など、見知った顔を次々と見つける。そして、食堂には、「カフェのウェイトレス役」を務めたクリスティーンの姿もあった。
ニコラスは、食堂にいたクリスティーンを拉致し、屋上へと逃げる。そして彼女に銃を突きつけ、「ボスを呼べ」と叫ぶ。激昂するニコラスに彼女は、屋上の扉の中にコンラッドがいて、誕生日を祝っている、と説明し、なだめようとする。
しかし、ニコラスはその言葉を信じようとしない。と、そこへ、扉を開けてコンラッドがやってくる。ニコラスは、銃口を彼に向け、とっさに発砲してしまう。
ファインゴールドとクリスティーンは、コンラッドのもとに駆け寄り、応急処置を施そうとするが、彼は息を吹き返さない。罪悪感に苛まれたニコラスは、そのまま屋上から飛び降りる。
しかし、彼が落ちたのは、巨大なクッションの上だった。唖然とするニコラスのもとに、殺したはずのコンラッドが近づいてくる。そして、ニコラスの誕生日を祝いながら、「メキシコの墓場に捨てられた記念Tシャツ」をプレゼントする。
ここでニコラスは、ようやく今までの顛末が「ゲーム」であったことを理解する。
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