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観客に死者を出した事故も…実話とは異なる描き方で成功。その演出とは? 映画『グランツーリスモ』徹底考察&解説

text by 吉田健二

人気ゲームをモチーフにした映画『グランツーリスモ』。多くの車好きや、映画ファンからの注目を集めている本作。今回は、迫力のあるレースシーン、王道スポコン映画を思わせる展開が魅力の本作のレビューをお届け。車版『トップガン』の呼び声も高い、この映画の魅力に迫る。(文・吉田健二)<あらすじ キャスト 考察 評価 レビュー>

車版『トップガン』を見届けろ!

映画『グランツーリスモ』
映画グランツーリスモ

『グランツーリスモ』は、1997年にゲームソフト開発会社「ポリフォニー・デジタル」により初リリース。このゲーム作品は、プレイヤーにリアルなドライビングシミュレーションを提供し、当時としては非常に驚異的なグラフィックスで、リアルな車両の動き、緻密な車のディテールを再現し、多くの車ファンの注目を浴びる。

その2年後、ファン待望の『グランツーリスモ2』が販売。前作の5倍以上となる車種、実在するサーキット「ウェザーテック・レースウェイ・ラグナ・セカ」の登場によりその人気は増し、シリーズはその後も『グランツーリスモ3』(2001)、『グランツーリスモ4』(2004)と次々にリリース。

最新作『グランツーリスモ7』(2022)が昨年発売され、現在では、全世界でシリーズ累計9000万本以上を売り上げた「リアルドライビングシミュレーター」として、世界中の車好きを虜にしている人気ゲーム作品である。

本作は、そんな歴史のあるゲーム『グランツーリスモ』を夢中でプレイする少年だった、ヤン・マーデンボローが、プロレーサーを育成するプロジェクト「GTアカデミー」に参加し、 ある日、本物のカーレーサーへと変貌するという、衝撃の実話に基づいた映画作品である。

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