王道のスポコン映画を思わせるキャラクター

本作を見応えのある人間ドラマたらしめているキーマンは、何と言ってもジャック・ソルターだろう。昔はプロのレーサーであったソルターは、今ではお金持ち息子がレースで使用する車を、嫌々整備するエンジニア。

しかしある日、日産のマーケティング幹部のダニー・ムーアに誘われ、「GTアカデミー」の教官として、厳しくレーサーの指導をすると決意。心に新たな火を灯し、熱く指導し活躍する彼の姿は、本作に王道のスポコン映画のようなアツさをもたらしている。

現在、オークションサイト「Iconic Auctioneers」では、GTアカデミーの生みの親であるダレン・コックスが所有する「Nissan GT-R GT3」が出品されている。

オークションの落札予想価格は、22万5000ポンドから27万5000ポンド（約4178万円から約5107万円）となっているようだ。興味がある方がいれば、ダレン・コックスの「Nissan GT-R GT3」をチェックしてみてほしい。

（文・吉田健二）

【作品情報】

タイトル：『グランツーリスモ』
原題：『GRAN TURISMO: BASED ON A TRUE STORY』
監督：ニール・ブロムカンプ（『第９地区』『チャッピー』）
脚本：ジェイソン・ホール（『アメリカン・スナイパー』）
ザック・ベイリン（『クリード 過去の逆襲』）
出演：デヴィッド・ハーバー（『ブラック・ウィドウ』「ストレンジャー・シングス」シリーズ）、オーランド・ブルーム、アーチー・マデクウィ（『ミッドサマー』）、ジャイモン・フンスー（『キャプテン・マーベル』）
日本語吹替版テーマ曲：T-SQUARE「CLIMAX」
字幕版／日本語吹替版上映
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