映画『ヘイトフル・エイト』【ネタバレあり】あらすじ
誰かが武器を取り出しかねない緊迫した空気の中、モブレーは、もしここでウォーレンがスミザーズを殺せば殺人罪に問われる、と諫め、その場を収める。
一方、ルースは、3人の中の少なくとも1人がデイジーの仲間だと断言。ゲージやモブレーから銃を奪い取り、ウォーレンとコンセンサスを取る。
食事の席で、マニックスは卑怯者のレッテルを貼られて除隊させられた騎兵隊員がリンカーンと文通できるわけがないと突っかかり、ウォーレンもそれを認める。
嘘をつかれたと感じたルースは、やはり黒人は信用できないのかと言い放つが、ウォーレンは白人の信用を得ることが黒人にとって必要なことだ、と伝える。
ウォーレンは、席を立ち、戦争経験者として腹を割って話すようスミザーズに声をかけ、彼の息子のチェスターの最期を知っていると伝えて彼を驚かせる。
そして、彼がウォーレンを殺そうとしたことと、ウォーレンが返り討ちに合わせたこととを伝える。
怒りに耐えかねたスミザーズが銃を構えた瞬間、ウォーレンは早撃ちでスミザーズを射殺する。
一方その頃、デイジーは、何者かがコーヒーに毒を入れるのを目撃していた。そのコーヒーを、スミザーズの死体を屋外に運んだO.B.(ジェームズ・パークス)が飲む。
デイジーは、その場にあったギターを弾きながら、ルースもそのコーヒーを飲んだことを確認する。ルースが再びデイジーと自分の腕を手錠で繋いだ頃、ルースが吐血し、ほどなくしてO.B.も吐血する。
毒に気づいたルースは、コーヒーを飲もうとしていたマニックスを制したあと、渾身の力でデイジーを叩きのめすが、逆に撃ち殺されてしまう。
すぐさまデイジーの銃を奪い取ったウォーレンは、男たちを壁に立たせて犯人探しをはじめる。対象となるのは、コーヒーを飲もうとしていたマニックス以外の3人だ。
ウォーレンは、ミニーがメキシコ嫌いだったという情報から、ボブが犯人の1人だと決めつけ、ボブの主張も虚しく容赦なく射殺する。
そして、モブレーとゲージにどちらがモブの共犯者か、と問うと、ゲージが自ら共犯者であると名乗り出る。
その直後。床下からいきなり発砲音がし、ウォーレンの股が撃ち抜かれる。そして、モブレーも隠し持っていた銃でモブレーを撃ち抜くが、マニックスに撃ち返される。
床下にいたのは誰なのかーその答えは、当日の朝の行動を振り返ると見えてくる。女御者のジュディ(ゾーイ・ベル)は、ボブ、モブレー、ゲージ、そして、彼らを率いるジョディ(チャニング・テイタム)の4人を連れて店にやってくる。
店には、ミニーのほかジェマ(ベリンダ・オウィノ)とチャーリー(キース・ジェファーソン)がおり、スミザーズは数日前から店で1人の店の顔であるスイート・デイヴとチェスをしていた。
4人は、店に入るなりスミザーズ以外全員を殺害。死体を片付けると、スミザーズに協力を依頼する。そう、実は彼らこそがデイジーの仲間で、ジョディはデイジーの弟だったのだ。
そして、彼らは、ルースが店に近づくのを確認すると、各々持ち場について役を演じ始める。
一方、ウォーレンとマニックスは、傷を負っていたものの、いまだに優勢な状態だった。マニックスは、デイジーを殺害すると言って床下のジョディを誘き寄せ、そのまま射殺する。
弟が殺されたことで怒りが頂点に達したデイジーは、自分が悪名高きギャング団ドミングレ一味の一員で、レッドロックに15人の部下がいることを明かし、マニックスにウォーレンの殺害を持ちかける。
一方ウォーレンは、モブレーやゲージを射殺するが、弾が切れてしまう。ただ1人無傷で、銃も手にしているマニックスは、デイジーの誘いに乗るようなそぶりを見せるが、毒入りコーヒーの一件もあり、彼女の話を突っぱねる。
しかしその直後、マニックスが貧血で倒れると、デイジーはルースの腕を切り落とし、銃を拾おうとする。が、間一髪でマニックスは意識を取り戻し、彼女を撃つ。
マニックスは彼女にとどめを刺そうとするが、標的を生け捕りにしたルースに敬意を表してデイジーを絞首刑に処するべきだと言われ、納得する。
梁にくくられ、徐々に衰弱していくデイジー。彼女を見ながら、マニックスはウォーレンにリンカーンからの手紙を読ませて欲しいと頼み込む。そして、手紙を音読したマニックスは、良い手紙だとウォーレンを褒める。
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