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『ヒア アフター』【ネタバレあり】あらすじ

セシル・ドゥ・フランス【Getty Images】
マリー役のセシル・ドゥ・フランス【Getty Images】

 一方、サンフランシスコでは、身体に触れると相手の過去や、死者との交流ができるジョージ・ロネガン(マット・デイモン)が、霊能力者としての過去を隠して工場で働いていた。しかし、ジョージの才能を惜しむ兄のビリーは、ジョージにその能力で人助けをしろと言い続けていた。

 マリーは出版社から反対を受けるも自らの臨死体験を本として出版することを決意する。臨死体験の研究を行うルソー博士(マルト・ケラー)と相談しながら執筆を進め「ヒアアフター」というタイトルで本を完成させ、ロンドンで開催されるブックフェアに出席することとなった。

 ジョージは、自身の霊能力のせいで濃密な人間関係を築くことが難しく、苦悩する。孤独なジョージの趣味は、仕事を終えて帰宅した後、小説家チャールズ・ディケンズの小説を読む、または再生機で朗読を聴くこと。ある日、仕事を解雇されたジョージは、ロンドンを訪れ、ディケンズ博物館に足を運ぶ。

 ディケンズ博物館で偶然にも朗読会の案内を目にしたジョージは、運命の糸に導かれるようにして、イベント会場に向かう。会場にはマリーがおり、自著の朗読会を行っている。マリーと初めて対面したジョージは握手を交わすと、一瞬彼の脳裏に水中に漂うマリーの姿が映る。一方のマリーもをジョージにただならぬものを感じた様子だ。

 その時、ジョージは少年から声を掛けられる。マーカスだ。里親が決まったマーカスは、未だに兄の死から立ち直れずにいたが、ジョージに最後の望みを託し、兄と交信させてほしいと頼む。

 ジョージは宿泊先のホテルにマーカスを連れて行き、手を握って、死んだ彼の兄と交信する。そして「兄はもう君を助けてやることは出来ないから頑張るように言っている」、「一卵性は2人で1人だ…いつまでも」と告げる。ジョージをとおして兄の言葉を聞いたマーカスは涙を流す。

 その夜、マリーの本を読んでいるジョージにマーカスから電話がかかってくる。マーカスはマリーの宿泊先を知っていると告げ、困惑するジョージに教える。翌日、マリーが泊まるホテルに向かうも彼女は不在だった。ジョージはフロントに手紙を預ける。

 ジョージからの手紙を読むマリー。内容をみて少し笑みを浮かべる。その頃、マーカスは施設に入所している母親と再会を果たす。

 一方、待ち合わせしたカフェでジョージはマリーは再会。その時、ジョージの脳裏に、マリーとの幸せな未来が映る。ジョージは手袋を外し、マリーと握手を交わすのだった。

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