映画『ホステル』【ネタバレあり】あらすじ
3人は美女たちを伴ってナイトクラブに向かう。そこにはホステルの受付嬢・ヴァ―ラ(ヤナ・ハブリチコヴァ)がおり、彼女も仲間に加わる。パクストン、ジョッシュ、オリーは、思い思いに美女との刺激的な一晩を過ごすのだった。
次の日の朝。部屋で目覚めたパクストンとジョッシュは、オリーがいないことに気づく。フロントの男性スタッフに訊くと、どうやら彼はいち早くチェックアウトをしたようだ。2人はオリーを探しに街に繰り出すが、彼は見つからない。
しばらくして、2人のもとにオリーから「帰国する」というメッセージと、首から上を写した写真が送られてくる。しかし実はオリーは何者かによって殺害されており、その時写真に写っていたのは、彼の生首であった。
オリーから唐突に別れを告げられ、腑に落ちない様子の2人。夜が明けたらスペインに立つことを決心し、その晩もナターリアとスヴェトラーニャと一緒に街に繰り出した。
飲み会の途中、ジョッシュは体調を崩し、ヴァ―ラに付き添われてホステルに戻り、ベッドで眠る。一方、パクストンにも不運が襲う。トイレと間違って入り込んだ倉庫に閉じ込められ、そこで一晩を過ごすことになったのだ。
ジョッシュが目を覚ますと、そこは見知らぬ部屋であった。手足は椅子に縛り付けられており、身動きが取れない。しばらくして白衣の男がやってくる。男はジョシュの体を電動ドライバーでえぐり、ジョシュはあまりの苦痛に悲鳴をあげる。
白衣の男がマスクを外すと、正体はスロバキア行きの列車の中で出会った男だった。ジョッシュは男から拘束を解かれるが、アキレス腱を切断されているため、逃げようがない。白衣の男は憐れな眼差しでジョッシュを見下ろすと、ナイフで首を刺して息の根を止める。
他方、パクストンは倉庫から抜け出し、ホステルに帰宿した。部屋にはナターリアとスヴェトラーニャとは異なる女性2名組がいる。パクストンは何も言わずに姿を消したジョッシュを心配し、警察に駆け込むが、「何かあったらホステルに連絡する」とそっけない対応を取られる。
そんな中、パクストンは街頭でナターリアとスヴェトラーニャを発見し、ジョッシュの行方を問う。2人によると、ジョッシュとオリーはとある展覧会場にいるらしい。パクストンはナターリア連れられ、会場に足を運ぶ。
パクストンが連れてこられた先は、だだっ広い廃墟である。建物の前には何台もの高級車が停まっている。建物から出てきた日本人男性は、「中で莫大な金を使ってしまった」と嘆き、パクストンに注意を促す。ナターリアの手引きによって、建物の中に入り、暗く狭い廊下を進んでいく。
歩きながら左右の個室に視線を向けると、そこには衝撃の光景が広がっている。下半身が切断された男性の遺体や、拷問を受けて泣き叫ぶ女性が、各部屋に配置されているのだ。あまりの衝撃で立ち尽くすパクストンだったが、程なくして屈強な男2人組に身柄を拘束され、自身も拷問の対象となる。
男の1人はパクストンの口にこぶし大のボールを突っ込み、手始めに左手の小指と薬指を切断する。パクストンはたまらず男に体当たり。混乱に乗じて拘束を解くと、部屋にある小銃をぶっ放し、男を殺害。その後、もう1人の男も部屋におびき寄せ、射殺するのだった。
パクストンは顔をマスクで隠し、施設をさまよう。敵はすぐに異変に気付き、追っ手を差し向けるが、パクストンが立ち寄った部屋には女性の死体が多数ある。パクストンは死体にまぎれて脱出しようと画策。ストレッチャーで運ばれた部屋でジョッシュの死体を見つける。
死体処理係の頭をトンカチで叩いてその場を脱し、更衣室らしき部屋に入り込むと、人間の価格が記された値札表を発見する。この施設は獲物となった人間が拷問されたり、殺害される姿を見世物とする、非合法ビジネスの舞台なのだった。
パクストンは盗んだスーツに袖を通すと、客のフリをして施設から出ようと決意する。逃げる途中で、日本人女性・カナが拷問を受けている現場に遭遇。パクストンはカナを救出し、高級車に乗り込むが、背後からは追っ手が迫っている。猛烈なスピードで車を走らせるパクストン。ナターリア、スヴェトラーニャ、アレックスの3人が道で話している姿を見かけると、アクセル全開で轢き殺した。
追っ手を巻いたパクストンとカナは車を乗り捨て、駅に向かうが、そこでも裏組織の手先が目を光らせている。カナは駅の看板に反映する自身の顔を見て絶望。列車に身を投げて自殺する。彼女の顔は拷問によって酷い有り様となっていた。
パクストンは混乱に乗じて列車に乗り込む。すると、そこにはジョッシュを殺した白衣の男がいる。パクストンは個室トイレの中で彼を殺害し、友の仇を討つのだった。