映画『イングロリアス・バスターズ』衝撃の結末…ラストの名セリフとは? 奇想天外な戦争映画の傑作 <あらすじ、ネタバレ>
イングロリアス・バスターズ
- 原題:
- Inglourious Basterds
- 製作年:
- 2009年(アメリカ)
- 監督:
- クエンティン・タランティーノ
- 脚本:
- クエンティン・タランティーノ
- 撮影:
- ロバート・リチャードソン
- 音楽:
- 配給:
- 東宝東和
- 上映時間:
- 153分
- 出演:
- ブラッド・ピット, クリストフ・ヴァルツ, マイケル・ファスベンダー, イーライ・ロス, ダイアン・クルーガー, メラニー・ロラン
映画「イングロリアス・バスターズ」の【あらすじ】【ネタバレありあらすじ】を紹介。ブラッド・ピット、メラニー・ロラン、クリストフ・ヴァルツ、イーライ・ロスら出演。ナチスの迫害から生き残った少女と、ナチ一掃を企てる秘密部隊の壮絶な復讐計画を、結末まで完全網羅する。
映画『イングロリアス・バスターズ』のあらすじ
1944年、ナチス占領下のフランス。人里離れた田園地帯で静かに暮らす酪農家のラパディット一家の前に、「ユダヤ・ハンター」の異名を持つナチス親衛隊(SS)将校のハンス・ランダ大佐(クリストフ・ヴァルツ)が現れる。
ランダは、アドルフ・ヒトラー総統の命により、とあるユダヤ人家族の行方を追っている、とラパディットに切り出し、尋問の末、床下にいるユダヤ人酪農家のドレフュス一家を突き止める。
そしてランダは、部下を呼び寄せるや、床板越しにドレフュス一家を銃殺する。
しかし、この時、ランダは一つ失態を犯していた。一家の娘のショシャナが、ただ一人銃撃を免れていたのだ。床下から逃げ出した彼女は、ランダを尻目に無我夢中で田園地帯を駆けだしていく。
ランダは、走り去る彼女に向けてピストルを構えるが、引き金は引かず、「達者でな!」というはなむけの言葉をかける。
漁師ジム・プリシャーとインディアン部族アパッチの血を引くアメリカ陸軍中尉のアルド・レイン(ブラッド・ピット)は、ユダヤ系アメリカ人8人からなる秘密部隊「名誉なき野郎ども(イングロリアス・バスターズ)」を組織。
民間人に偽装してフランス入りし、ナチを一掃する計画を立てていた。「死んだナチの頭を100枚献上しろ」という命令に奮い立ったレインの部下たちは、早速フランスへ向かい、ナチを片っ端から血祭りにあげていた。
そんな「ユダヤの熊」アルド・レインの所業に、ヒトラーは大激怒。SS偵察隊唯一の生存者であるプッツ二等兵から、詳細をヒアリングする。
プッツの話によれば、バスターズはアメリカに帰化したユダヤ人や反ナチスのドイツ人により構成されており、捕虜をバットで撲殺したり、惨たらしい殺し方をしていたという。
そして、彼らの中には、ゲシュタポの将校を13名を殺害したことでも知られる元ドイツ軍兵士ヒューゴ・スティーグリッツ(ティル・シュヴァイガー)がいることも判明した。
一方、ナチスによる虐殺を逃れたショシャナ(メラニー・ロラン)は、亡くなった伯父夫婦から映画館経営を引き継ぎ、エマニュエル・ミミューというフランス人名で映画館で働いていた。
ある日、彼女がいつものように上映作品の看板を張り替えていると、若いナチス・ドイツ人兵士に声を掛けられる。平静を装い、話を早々に切り上げようとする彼女に、自分はフレデリックであると伝える。
ショシャナは彼を体よく追い払おうとするが、それでもフレデリックはアプローチを続けようとする。
2人で話をしていると、フレデリックのもとにドイツ人将校が尋ねてくる。将校によると、フレデリックは、イタリア戦線で街の鐘楼から敵兵300人を迎え撃ち、たった3日間で250人狙撃し、著しい戦果を挙げていた。
そして、ナチスの宣伝大臣ヨゼフ・ゲッペルスは、そんなフレデリックの活躍をもとにプロパガンダ映画『国家の誇り』を制作し、彼自身を「戦場の英雄」として祭り上げたのだという。
そして、映画館の仕事に戻ったショシャナのもとに、親衛隊の将校がやって来る。ショシャナの映画館で『国家の誇り』を上映したいフレデリックが、ゲッペルスに彼女を引き合わせようと、ショシャナをパーティーに招待したのだ。
しかし、パーティーの会場には、警護担当としてランダが居合わせていた。全身に緊張が走るショシャナ。彼女の存在に気づいたランダは、ゲッペルスが会場を去った後、フレデリックを退席させ、彼女をひとり尋問する。
しかし、ランダは彼女の正体には気づかず、そのまま会場を後にした。
全身の力が抜け、涙を流したショシャナ。彼女は、自分の家族を殺された報復に、自分の正体を知る恋人のマルセルと映画のプレミア上映会である「ドイツの宵」に集うSSとゲシュタポ高官を、可燃性フィルム「ニトロセルロースフィルム」でまとめて焼き殺す計画を企てる。