キル・ビル Vol.2 【ネタバレあり】あらすじ
エルは修行中、パイ・メイに「惨めなジジイ」という暴言を吐いていた。そのかどで、彼女は左目玉を抉り取られ、その報復に彼を毒殺したのだという。
エルが師匠殺害の張本人である事実を知ったベアトリクスは、怒りにまかせてエルの右目を指で潰す。そして、ベアトリクスは、半狂乱で転げ回るエルをそのままに、トレーラーハウスを後にする。
そして、メキシコへと向かったベアトリクスは、売春宿を営むビルの友人、エステバン(マイケル・パークス)からビルの居場所を聞き出す。
その後、教えられた場所へと向かった彼女だったが、そこには、ベアトリクスがビルと間に設けた子ども、B.B.(パーラ・ヘイニー=ジャーディン)の姿があった。
死んだと思っていた娘を抱きしめるベアトリクス。ビルは、B.B.を寝かしつけた後、ベアトリクスに自白剤を投与し、なぜベアトリクスはビルの子どもを身ごもったことを知りながら逃げたのか、と質問する。
ベアトリクスの頭にかつての記憶が蘇りはじめるー。
ベアトリクスは、暗殺の仕事で訪れたロサンゼルスのホテルで、ビルとの間に子どもができた事実を知る。その直後、敵の刺客カレン(ヘレン・キム)が、銃を手にして突入してくる。
ベアトリクスが、妊娠しているから助けて欲しいと懇願すると、カレンは「おめでとう」と言い残して部屋を去る。妊娠を機に、殺し屋稼業から足を洗った彼女は、子どもの将来のためにもビルの元を去ったのだ。
しかし、ビルは、ベアトリクスの説得にも納得せず、自分がどれほど心配していたか、そして、彼女が別の男と挙式を挙げようとしていたことにどれほど憤っていたのかを滔々と話す。
そして話し合いが決裂するや、ビルは日本刀を振りかざし、彼女を刺そうとする。しかし、パイ・メイ直伝の秘術「五点掌爆心拳」が、彼の胸に襲いかかる。
そして、この傷が致命傷になったビルはベアトリクスに「愛している」とつぶやき、静かに倒れ込む。ビルを涙で見送ったベアトリクスは、B.B.とともにその場を後にする。2人の行方は誰も知らない。