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想像を超える展開に興奮も…上映後の拍手が“まばら”だったワケ。映画『マッドマックス:フュリオサ』徹底考察&評価レビュー

text by 灸怜太

圧巻のカーチェイスで世界を席巻した映画『マッドマックス 怒りのデスロード』の前日譚『マッドマックス:フュリオサ』が公開中だ。今回は、孤高の戦士フュリオサ誕生秘話と、シリーズのお家芸でもあるノンストップカーアクションの魅力を解説する(文・灸怜太)<あらすじ キャスト 考察 解説 評価 レビュー>

孤高の女戦士フュリオサの悲しき誕生秘話

『マッドマックス:フュリオサ』
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 まさに待望の1作だ。子供の頃にテレビで何度も放映していた『マッドマックス』(1979~1985)三部作に心を震わせ、27年ぶりの続編『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(2015)のパワフルさに熱狂した世代にとって、シリーズを受け継ぐ新作がスクリーンで観られるというだけで奇跡的。

 自分も年を取ったが、ジョージ・ミラー監督は御年79歳である。いろんな意味で、生きててよかった…。そのくらいの期待度マックス状態で、初日のIMAX上映に駆けつけた。

 客席は9割の入りでほぼ満員。翌日は映画ファーストデーであるため、どの映画館でも安く観れるはずだが、ちゃんと封切り日に集まった“ロードショー・ウォリアーズ”たちの熱気が高まるなか、スクリーンにはあの荒涼とした砂漠が映し出された。

 『マッドマックス:フュリオサ』は、2015年に公開された『マッドマックス 怒りのデスロード』の前日譚となる。孤高の女戦士フュリオサが断片的に語っていた「幼い頃にさらわれ、イモータン・ジョーの元にたどり着き、大隊長にまで登りつめた」という半生を、バイオレンス全開な世界観でジックリと描いていく。

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