“1よりもひどい”と言われる根本的な理由とは? 映画『MEG ザ・モンスター2』徹底考察&評価。忖度なしガチレビュー
text by 灸 怜太
世界中のサメ映画ファン待望の、映画『MEG ザ・モンスター』から続編が公開中だ。一作目から引き続き、ジェイソン・ステイサムが続投し、アクションについては申し分ない。そんな続編はひどいのか? 賛否両論のワケは? 忖度なしのガチレビューをお届けする。(文・灸 怜太)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】
巨大サメに立ち向かえる人間はステイサムだけ!
筋肉VSメガドロンをファンは待っていた
パニック映画というジャンルから抜け出し、もはやバカ映画寄りのカテゴリーとして世界中で量産されているサメ映画。アイディア勝負のB級作品が多いなか、久々のメジャー大作として登場したのが2018年に公開された『MEG ザ・モンスター』だった。
深海サスペンス的なムードで盛り上げつつ、景気のいいパクパク描写も満載。そしてなによりもジェイソン・ステイサムVS巨大サメというマッチメイクが強烈で、日本でもスマッシュヒットとなった。
あれから5年。待望の、と言われるとそこまで待ってなかったが、やるんだったらそれは観たい!と思わせる続編が『MEG ザ・モンスターズ2』である。
しかし、オープニングで流れる、恐竜時代の進化と弱肉強食的世界観を描いたCGのクオリティが若干低いというか、独特のアジア臭が漂っていて、ちょっと不安にさせる。
というのも、前作も含めて、本シリーズの製作会社には中国企業が入っており、キャストや設定などが中国市場を意識していることが、賛否両論になっているのだ。
個人的にはアジア映画も大好きなので、このようなチャイウッド(チャイナ×ハリウッド)作品は楽しめるほうなのだが、そのバランスがどちらに傾くかで映画の印象は大きく変わるのは確かだ。