『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』【ネタバレあり】あらすじ
この件が仇となり、結局クリフはランディから見限られてしまう。
家に戻り、リックの家のアンテナ修理をしていたクリフは、ポランスキー宅にヒッピーが訪ねて来るのを目撃する。しかし、ヒッピーは前の住人を訪ねてきたようで、すぐに家を後にする。
一方、ドラマに出演していたリックは、二日酔いでセリフを飛ばしてしまう。激しい自己嫌悪に陥るリック。しかし、この悔しさがバネとなり、子役のトルーディ(ジュリア・バターズ)とのシーンで最高の演技とアドリブを披露する。
その後、リックを迎えに行ったクリフは、道中で、ジョージ・スパーン(ブルース・ダーン)が経営する映画牧場で暮らすヒッピー、プッシーキャット(マーガレット・クアリー)を乗せる。
そして、彼は、旧知の仲であるスパーンに会うため、目的地を映画牧場へ変更。ヒッピーたちの反対を押しのけ、強引にスパーンの小屋へと向かう。
しかし、そこにいたのは、失明し、認知症にかかったスパーンの姿だった。ヒッピーたちは、前後不覚になったスパーンに取り入って、勝手に映画牧場をねぐらにしていたのだ。
クリフは彼に真実を告げようとするが、すでにスパーンは聞く耳を持たなかった。
それから半年後。マーヴィンの提案通り、イタリア映画に出演したリックは、見事スターの座に返り咲く。そして、3本の主演映画を撮影し、イタリア人女優と結婚してロサンゼルスに戻った。
もはや所帯を持ったリックは、クリフを回顧。そのまま「兄弟以上妻未満」の関係を終わらせることになった。
ちょうどその頃、隣家では、ポランスキーがロンドンへ行っている間、妻のシャロン・テート(マーゴット・ロビー)がジェイ(エミール・ハーシュ)や友人たちを自宅に招いていた。
そして、友人たち3人と共にメキシコ料理店へ。ほどなく同じ店へリックとクリフが訪れ、9年間の思い出を語りながら泥酔。0時には店を出た。
その後、リックはクリフとの別れを惜しみ、泥酔状態でマルガリータを作り始める。その間、クリフはというと、LSD漬けの散歩を別れを惜しむように吸い、そのままブランディの散歩へでかけた。
そして事件は起こる。リックの自宅前に、映画牧場からやってきたヒッピーたちの車が止まる。ポランスキー邸に住む人々を殺害しに来たのだ。
しかし、ここでリックが勢いに任せて「私道に停めるな!」と一喝する。驚いた彼らは、ターゲットをリックに変える。
その後、ブランディの散歩から帰ったクリフは、ヒッピーたちに応戦し大けがを負う。そして、クリフとの乱闘で発狂したヒッピーが、リックめがけてナイフを振りかざす。
その時だった。リックは、依然撮影した火炎放射器を持ち出したのだ。そして、リックは、そのまま彼女を焼き殺した。
その後、クリフが病院に搬送された後、リックはポランスキー邸の人々によって迎え入れられる。かくして、「シャロン・テート殺害事件」は未然に防がれた。
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