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シーズン2への伏線?
原作ではセリフのみだった”あの組織”への勧誘シーンに注目

Netflixシリーズ『ONE PIECE』独占配信中
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原作と実写版のゾロの違いを見ていこう。

原作では、ゾロが王下七武海の一人であるサー・クロコダイルが結成した秘密犯罪会社”B・W”(バロックスワークス)の一員であるMr.1と戦う際、ゾロがかつてMr.7に組織への勧誘を受けたが「ボスにするなら入ってやる」と断り、Mr.7を斬ったという話が言及されている。

実写版『ONE PIECE』のゾロの登場シーンでは、Mr.7に、”B・W”(バロックスワークス)へ勧誘され、ゾロはそれを拒否。Mr.7を真っ二つに斬り退治する姿が、実際に映される。

これは、原作でゾロが言及したシーンを実写で表現した、原作のちょっとした伏線回収となっているのだ。このシーンを見て「漫画で言っていたあの場面だ!」と興奮したファンも多いのではないだろうか。

また、“斧手のモーガン”の異名を持つ海軍大佐モーガンが支配する町シェルズタウンで、ルフィが囚われたゾロのもとを訪れる名シーンも原作と異なる描き方がされている。原作においてゾロは、海軍基地内で、既にはりつけにされた状態でルフィと出会う。

また、幼い少女がこっそりと基地内に足を踏み入れ、ゾロにおにぎりを渡し、モーガン大佐の息子”ヘルメッポ”が、それを踏みつけ、ゾロがペシャンコになったおにぎりをすべて食べきるシーンもここで描かれる。

対して実写版では、同じくシェルズタウンでルフィと出会うが、そこは海軍が集まる酒場のような場所。ゾロはそこで懸賞首の遺体が収められた小包を持ってきており、海軍から懸賞金をもらおうという魂胆だ。

そこで上述したヘルメッポ”に、少女から渡されたおにぎりを踏みつけられ、2人はその場で戦闘。その後、“斧手のモーガン”に、自身の元で働くか、7日間はりつけの刑の二者択一を迫られ、ゾロははりつけを選択するという流れになっている。

原作のゾロは、上記の少女を守るためにヘルメッポが飼っていた”狼”を斬り、はりつけの刑にされていた。

対して、実写版でのゾロは”海賊狩り”として懸賞金目当てでルフィと同じ場所に現れ、そこで海軍が集まる酒場で暴れ、海兵を医務室送りにして、はりつけの刑に処されるという流れに変えることで、見事にまとめ上げている。

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