ホーム » 投稿 » 海外映画 » 配信作品 » 原作と〇〇がまったく同じ…新田真剣佑のゾロが大絶賛される理由とは? Netflix実写版『ワンピース』考察&解説

原作と〇〇がまったく同じ…新田真剣佑のゾロが大絶賛される理由とは? Netflix実写版『ワンピース』考察&解説

text by 編集部

8月31日からNetflixドラマ『ONE PIECE』の実写版が配信され、大きな反響を呼んだ。ゾロ役には唯一の日本人である新田真剣佑が起用され、世界中から大絶賛されているようだ。酷評だった作品からのV字回復の裏には、彼の完璧な役作りがあった。今回は、なぜゾロを演じた彼がこんなにも評価されているのかを解説していく。(文・曾澤奈津美)

アイドル俳優から実力派俳優へ
原作者公認の逸材

新田真剣佑
新田真剣佑Getty Images

今作に出てくるキャラクターは、ネットフリックスの制作チームと、原作者の尾田栄一郎が議論を重ねて決まった配役。なにより原作者が認めたというのが大きなポイントで、文句のつけようがない。

真剣佑はデビュー当時、仮面ライダーや少女コミック原作の映画に数々出演し、その甘いマスクから、“アイドル俳優”の様な立ち位置にあった。

しかし今作で演じたゾロは男性からも女性からも高い人気を誇り、クールで三刀流という、主人公ルフィの右腕として、絶大な信頼のある重要な役だ。それを見事に演じ切り、批判的な意見はほとんど見当たらなかった。

これにはバットマンシリーズの映画『ダークナイト』(2008)で名悪役ジョーカー役を演じた、ヒースレジャーを彷彿とさせる。彼も甘いマスクを持ち、それまではアイドル俳優として印象が強い俳優だった。

『ダークナイト』のキャスティングが発表された時は、クレイジーなキャラクター像のイメージに合わないと、ジョーカーファンから批判を受けたが、彼の並々ならぬ努力のおかげで、実際に公開されると手のひらを返したように絶賛された。

後述で解説していくが、真剣佑自身も役作りのために努力を重ね、原作ファンを納得させた。ワンピース作者・尾田栄一郎然り、『ダークナイト』監督・クリストファー・ノーラン然り、天才と呼ばれる人は、人の才能を見抜く能力にも長けているようだ。

1 2 3 4 5 6
error: Content is protected !!