『ジョーズ』【ネタバレあり】あらすじ

ブロディが、海洋研究所にサメの専門家を派遣するよう取り計らい、若き海洋学者であるマット・フーパーが現場へ駆けつける。

彼はクリッシーの遺体の傷口から、かなり大型のサメが関与している可能性があること指摘する。その一方、町に訪れたハンターの一人が2メートルを超える巨大なサメの捕獲に成功し、ボーン市長を含む町の住人は、詳細な検証を怠り、このサメが事件の犯人であると断定し独立記念日の祝日に間に合ったことに喜び安心する。

フーパーは冷静に、以前に女性を襲ったサメはもっと大きいサメだと主張するも、誰も彼の言葉を聞き入れようとしない。

ブロディとフーパーは密かにハンターが捕らえたイタチザメを解剖し、内容物の調査を行い、このサメが事件の人喰いザメではないことを知り、2人は調査船で海に出て、真犯人を探す。

その途中、サメ狩りに熱心な地元漁師ベン・ガードナーの船を見つけ、フーパーはスキューバダイビングスーツを着用し、ガードナーの船を調査する。そこでホオジロザメの巨大な歯を発見し、これが真犯人である人喰いサメだと確信するものの、直後にガードナーの死体を発見し、驚きのあまり証拠となる歯を落としてしまう。

翌7月4日（独立記念日）。事件の真相を知るブロディとフーパーは再びボーン市長にビーチ閉鎖を求めるものの、証拠となるホオジロザメの歯を無くしたこともあり信じてもらえず、浜辺に地元民やたくさんの観光客が集まってしまう。サメを恐れていた人々は安心して海に入り出すが、そこへ再びサメが現れ、犠牲者が出る。

ブロディは耐えられずボーン市長にクイントを10,000ドルで雇うことを要請し、市長はその要請を認める。クイントは、ブロディとフーパーも同船することを渋々了承しますが、自分があくまで船長でありサメ狩りのプロであることを強調し、彼らに自分の指示に従うよう厳しく命じる。

3人が乗り込むクイントのオルカ号では、クイントがフーパーを若造呼ばわりし、フーパーもクイントに反抗する険悪な雰囲気が漂う。やがて3人は体長25フィート（約7.6メートル）、重さ3トンはあろう予想を遥かに超えた巨大なサメを発見する。

クイントはブイ代わりとなる樽とロープが結ばれたスピアガンを放つも急所を外し、サメは銛を打ち込まれたまま、その驚異的な怪力と体力で樽ごと海中へと沈み、逃げ切る。

3人は夜になると、船内で酒を飲み互いの傷を見せ合いその心を開いていく。クイントは自らが第二次世界大戦末期に沈没した軍艦インディアナポリスの生存者であり、海に投げ出された仲間たちが過去にサメに襲われて命を落としたことを告白する。

すると、戻ってきたサメが船体に激しく体当たりを始める。船底から水が浸み始め、サメとの攻防戦が始まる。エンジンルームに被害が出る中、3人は樽がまだサメに付いたままであることを知り、それを目印に銃器で応戦する。しかし、再びサメはどこかへ消える。

夜が明けると再びサメが姿を現す。ブロディは沿岸警備隊に無線で救助を求めようとするが、サメとの対決に執着するクイントは無線が破壊する。

サメとの攻防はますます激化し、クイントはさらにスピアガンで樽の付いた銛をサメに撃ち込み、ブロディは拳銃でサメを撃つが、異常な怪力と体力を誇る巨大なサメに3人は苦戦する。

サメを船尾にロープで縛り付け、曳航しよう試みるも、サメの異常な怪力により船は危険な状態となりサメは逃げる。

クイントはサメを浅瀬に誘導する策を取り、サメが船を追う形となるが、浅瀬に着く前に過負荷で船のエンジンは完全に故障してしまう。クイントはサメを浅瀬に誘導する作戦に出るが船のエンジンが過負荷となり、故障してしまう。

フーパーは秘密兵器の硝酸ストリキニーネを取り出し「この液体を20ccサメの身体に注射出来れば、確実に始末が出来る」と言う。他に有効な手段も無く、3人はこの案に望みを掛ける。

鮫の口内に銛(モリ)で直接硝酸スリキニーネを注入するため、フーパーは対鮫用の檻に入り、海中で鮫を狙う。しかし鮫はフーパーの背後から突然現れ、その衝撃で銛を海底に落とし、鮫の力によって檻が壊れ始める。

フーパーは危機一髪で檻からの脱出に成功し、海底にその身を潜める。しかしそうとは知らないブロディ達はフーパーを救出するため檻を引き上げるが、破壊された檻の中にフーパーの姿を見つけることができず、絶句する。

そこへ鮫が再び襲撃し、デッキにその巨体を乗せ、船が傾き、クイントは抵抗するものの鮫の口内へと滑り落ちる。体を噛み砕かれたクイントは海へと引きずり込まれる。

その後、沈みゆく船内でブロディは鮫の口に空気ボンベを投げつけ、鮫がボンベに噛み付いたことを確認し、ライフルでボンベを撃つ。ボンベは大爆発し、鮫を仕留めることに成功する。フーパーも無事ブロディの元に戻り、２人は互いの勝利を喜ぶ。