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映画『ロープ』<あらすじ、ネタバレ>衝撃のラストとは? 実話を基にした犯罪サスペンスの傑作。ストーリーを徹底紹介 

text by 編集部

映画『ロープ』の【あらすじ】、【ネタバレありあらすじ】を紹介。アルフレッド・ヒッチコック監督作品。ジェームズ・ステュアート、ジョン・ドール、ファーリー・グレンジャーら出演。アメリカで実際に起きた、少年誘拐殺人事件「レオポルドとローブ事件」を元にしたサスペンスで、全編ワンシーンに繋げた意欲作。本作の内容を細かくご紹介!

映画『ロープ』あらすじ

アルフレッドヒッチコック監督Getty Images

 マンハッタンを一望できる部屋。うら若き耽美主義者ブランドン・ショー(ジョン・ドール)とフィリップ・モーガン(ファーリー・グレンジャー)は、自身の知的優位性を証明するため、高校時代からの友人デイヴィッド・ケントリ―(ディック・ホーガン)を絞殺。遺体をアンティークの木製チェストに隠し、完全犯罪を目論む。

 その後、ブランドンとフィリップは、その部屋でフィリップの送別会を主催。デイヴィッドの父親ケントリー氏(セドリック・ハードウィック)や叔母のアトウォーター夫人(コンスタンス・コリア―)、婚約者のジャネット・ウォーカー(ジョアン・チャンドラー)、ジャネットの元恋人でデヴィッドの親友のケネス・ローレンス(ダグラス・ディック)らが続々と部屋を訪れる。

 一方、家政婦のウィルソンは、いつもとは違う様子に気が付いていた。テーブルではなく、チェストがテーブル代わりに使われていたのだ。一方、ケントリー氏は、いつまで経っても息子が来ないことに気を揉み始める。そんな中、少し遅れて、高校の寮監で出版社勤務のルパート・カデル(ジェームズ・スチュアート)が参加する。

 実はルパートは、今回の事件の発端となった人物だった。ブランドンとフィリップは、在学中にルパートから、自身の知的優位性を表す手段として、哲学者フリードリヒ・ニーチェの「超人」概念について話しており、ブランドンも彼らの「芸術」をルパートが認めてくれると信じ込んでいた。

 ルパートは、当然ながら2人の殺人を知らないが、会食中、「ニワトリを絞殺した事はない?」と冗談っぽく質問。小心者のフィリップは動揺し、酒を煽りはじめる。ブランドンは、そんな彼を落ち着かせようとするが、彼も徐々に興奮しはじめる。一方、ルパートは止まらない。「殺人とは芸術だ。人には見せない芸術だ」と、自身の思想を開陳する。

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