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映画『ロープ』【ネタバレあり】あらすじ

アルフレッドヒッチコック1980年頃Getty Images

 一方、映画談義に花を咲かせていた招待客たちは、なかなか現れないデイヴィッドを心配する。そわそわする2人を不審に思ったルパートは、フィリップがショー家の農場で鶏を絞めていたことなど、2人の暴力性について質問し、2人をさらに追い詰める。

 待っても待ってもなお現れないデイヴィッドに、本気で心配する招待客たち。そんな中、ブランドンは、復縁のチャンスがある、と言ってジャネットと元恋人のケネスを無理矢理くっつけようとし、ジャネットを怒らせてしまう。

 と、その時、デイヴィッドの身を案じた彼の母親から電話が入る。母親を気遣い、「こんなおかしなパーティーはつまらない」と言ってその場を後にしようとするケントリー氏。ブランドンは、デイヴィッドを絞殺したロープで本を縛り、ケントリー氏に手渡す。そして、他の招待客も続々とその場を後にする。

 そんな中、ウィルソン夫人が誤ってデイヴィッドのイニシャル入りの帽子をルパートに手渡す。デイヴィッドが殺されたと確信したルパートは、フィリップとブランドンを問い詰めるため、アパートに留まることをを決意する。

 アパートに2人きりになったブランドンとフィリップ。そこに、タバコケースを忘れたと言いながらルパートが戻ってくる。動揺するフィリップを尻目に、タバコケースを探すふりをするルパート。酔ったフィリップは、ルパートがすでに犯行に気づき、あえていたぶっていると言って激高し、グラスを投げる。

 ルパートは、フィリップからブランドンの拳銃を奪い、チェストの中を調べると言い始める。そして、ついにチェストを開けるルパート。そこには、デイヴィッドの遺体が転がっていた。

 「優秀な人間は何をしてもいいんだ」と語るブランドン。ルパートは、ブランドンとフィリップが殺人を正当化するため、かつて自分が語った「超人」理論を利用していたことに気づき、恐怖を覚える。

 そして、ルパートは、周囲の注意を引くために3発窓に向かって発砲。2人に「何の権利があって自分を優秀だというのか?」と言い放ち、2人に怒りをぶつける。

 その後。アパートに警察が到着した時、ブランドンは酒をあおり、フィリップはピアノを弾き、ルパートはじっと椅子に座っていた。

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