“両片想い”の甘酸っぱさ全開
サンウとジェヨンの関係性が変化し、観客の心を釘付けにしている後編。あれだけ噛み合わなかった二人は惹かれ合うのを止められず、物語は思わぬ方向へと進んでいく。
ジェヨンに至近距離で話しかけられて“故障”してしまったサンウは授業を欠席していた。初期化したくともできないのだ。心配するジェヨンは、部屋まで様子を見に行くが、またしてもサンウに突き放されて二人は大喧嘩をする。
嫌がらせをし始めた当初、ジェヨンはサンウの気を引くためなら手段を選ばず尽力していた。その結果、完璧だったサンウの日常は大崩壊し、嫌いだったジェヨンのことが今では気になって仕方がない存在に。
サンウはジェヨンのSNSアカウントを見て彼のバイト先を知り、大胆にも様子を見に行くのだが、キョロキョロと見回して彼を探す姿が可愛すぎる。
映画の誘いは完全拒絶され、大喧嘩して憤っていたジェヨンにしてみたら、何故サンウがここにいるのか意味が分からないのと同時に、心中穏やかではないと察する。
この何とも言えない微妙な関係のなか、サンウはゲームを一緒に作ろうと提案するのだが、ジェヨンの内心はさぞ複雑であろう。
二人の間の溝は埋まっていないのに、突然いつもと違う呼び方でジェヨンをドキドキさせる無自覚なサンウ。そして堂々と「ジェヨンの力が必要だ」と言うのだから…そんなのOKするしかない。
サンウ同様に情緒が大崩壊していたジェヨンだが、ここ数日の葛藤を振り返ったとしても、断る選択肢は消えてしまったのだろう。
“両片想い”の時期ならではの甘酸っぱさはこのあたりからエンジン全開となっていく。遂に二人でゲーム制作を始め、サンウからの電話に嬉しそうにしているジェヨンの表情や、寝ているジェヨンに触れたくなるサンウの感情にキュンとなる。実はジェヨンの綺麗な顔に惹かれているサンウにも注目したい。