映画『疑惑の影』＜あらすじ、ネタバレ、キャスト＞衝撃の結末とは？アルフレッド・ヒッチコックによる傑作スリラーを紹介

映画『疑惑の影』【ネタバレあり】あらすじ

　それは、チャールズが、未亡人連続殺人事件の容疑者2人のうちの1人だ、というものだった。実はグラハムたちは刑事で、チャールズの行動を見張っていたのだ。チャーリーに協力を求めるグラハム。しかし、チャーリーは、大好きな叔父が殺人犯であるという事実を信じたくない。

　ショックを受け、自宅に戻ったチャーリーは、図書館に向かい、叔父が隠した新聞を調べる。そして、未亡人連続殺人事件の記事を見つけたチャーリーは、被害者のイニシャルが「T.S.」であることを知り、愕然とする。

　その夜。家族が食卓を囲む中、突然チャールズが金持ちの未亡人への不満を漏らす。チャーリーが殺人犯だと確信し、部屋を飛び出すチャーリー。事情を察したチャールズも後を追い、彼女を怪しげなバーへ連れて行く。

　自分が未亡人連続殺人事件の犯人であると認めたチャールズは、チャーリーに助けを求める。これに対してチャーリーは、母親を絶望させたくない思いからか、今すぐサンタローザを発てば何も言わないと約束。チャールズも渋々同意する。

　その後、未亡人連続殺人事件のもう1人の容疑者が、飛行機事故で死亡したというニュースが流れ、警察はその男が犯人だったと断定する。自身の疑いが晴れ、小躍りして喜ぶチャールズ。一方、グラハムも、チャーリーに愛を告白してサンタローザを後にする。

　しかし、真相を知るチャーリーの心中は穏やかではない。ある日、自宅の裏階段で急に転落したチャーリーは、そこに細工が仕掛けられていたことに気づく。そして、チャールズは、チャーリーとの約束を破り、街に住み着きたいと提案。チャーリーは、チャールズが住みついたら自分は殺されると言う。

　その日の夜。チャールズは、チャーリーをガレージに誘い込む。そして、外側から鍵を閉め、ガレージに排ガスを充満させる。必死でドアを叩くチャーリー。そこに、父の友人が通りかかり、九死に一生を得る。

　その後、チャーリーは、指輪を使ってチャールズに街を去るよう脅迫。チャールズはしぶしぶ街を後にする。

　そして出発の日。チャールズは、街の人々に見送られ、裕福な未亡人ポーター夫人とサンフランシスコ行きの列車に乗り込む。チャールズのコンパートメント見たさに列車に乗り込む子供たち。チャーリーも一緒に電車に乗り込む。

　そして、いよいよ発車の時。子供たちはみな列車から降りるが、チャーリーだけはチャールズに引き止められる。チャーリーを列車から突き落とし、殺そうというのだ。必死に抵抗するチャーリー。しかし、揉み合う中でチャールズが転落し、対向列車に轢かれてしまう。

　街の人々の手で感傷的に惜しまれるチャールズ。一方、チャーリーは、チャールズが真犯人であることを刑事に密告する。刑事たちは、「偉大な紳士」チャーリーの犯罪を秘匿することに決める。

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